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今野晴貴

今野晴貴

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NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

報告

補足一般的に労働組合が取り組む問題と言えば、賃金や雇用の問題というイメージが強いと思うが、労働組合では具体的な働き方についても企業側に要求ができる。首都圏学生ユニオンによれば、このスーパーでは最大5時間レジで立ち続け業務を行うことも少なくないという。そのような状況で、今回アルバイトのレジ店員が労働組合を通じて「イスに座って働く」ことを求め試験導入を実現したことは非常に画期的だ。ちなみに、組合員の大学生・茂木さんは、高校時代から理不尽で無意味なルールに疑問を抱いていたという。それはアルバイト先でも同じで、なぜ椅子に座って作業をしたらダメなのか疑問に思ってたとのことだ。 本記事で紹介されているスーパー以外にも日本の多くの職場では理不尽なルールや命令があると思う。違和感を持つ人は、ぜひ、労働組合へ相談してほしい。労働組合を通じた権利行使が、労働者が働きやすい環境の実現のためには重要だ。

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  • 増沢隆太

    「謝罪のプロ」こと危機管理コミュニケーション専門家

    見解きわめて合理的かつ、採用においても有効な手段だと思います。私も30年前に初めてアメリカのスーパーを見…続きを読む

コメンテータープロフィール

今野晴貴

NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

NPO法人「POSSE」代表。年間5000件以上の労働・生活相談に関わり、労働・福祉政策について研究・提言している。近著に『賃労働の系譜学 フォーディズムからデジタル封建制へ』(青土社)。その他に『ストライキ2.0』(集英社新書)、『ブラック企業』(文春新書)、『ブラックバイト』(岩波新書)、『生活保護』(ちくま新書)など多数。流行語大賞トップ10(「ブラック企業」)、大佛次郎論壇賞、日本労働社会学会奨励賞などを受賞。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了。博士(社会学)。専門社会調査士。

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