見解テレビ番組が元ネタのようだが、第三者が面白がって盛り上がるのにとやかく言うつもりはない。しかしながら、魚離れを引き起こしている当事者である農水省が、ブームに乗っかるのは無責任ではないだろうか。 水産物の消費量は近年激減しているが、その原因は国内の漁業生産の減少と、世界的な水産物の価格高騰で輸入が減少したことである。スーパーでも肉と比べて、水産物が割高であるのは否めない。供給サイドに原因があるのに、その元凶ともいえる農水省が、「シャケを食え」などと上から目線のマーケティングを展開するのは、どうかと思う。 そもそも国産のシロザケは漁獲が壊滅的に減少しているし、生では食べられない。クリスマス的な雰囲気を出そうと思うと、輸入のアトランティックサーモンになるので、日本の水産業にとってメリットが少ない。
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コメンテータープロフィール
昭和47年、東京都出身。東京大学農学部水産学科卒業後、東京大学海洋研究所の修士課程に進学し、水産資源管理の研究を始める。東京大学海洋研究所に助手・助教、三重大学准教授を経て、現職。専門は水産資源学。主な著作は、漁業という日本の問題(NTT出版)、日本の魚は大丈夫か(NHK出版)など。
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