補足「いい意味で大河ドラマらしくない」。横浜流星さんが仰ったこの言葉に、今年の大河ドラマの魅力が集約されているように感じます。 とりわけメディアに携わってきた人間にとって、「江戸時代のメディア王」、蔦屋重三郎が主人公だというだけでワクワクします。 正直、戦国時代ものの大河ドラマは、もういいかなと思ってもいただけに、今回のストーリーへの期待値は放送前から高まっています。「光る君へ」もそうでしたが、現代の人々が求めているテイストが変化している証左かもしれません。 横浜流星さんが主演した昨年公開の映画「正体」も素晴らしかったですが、私が横浜さんの凄さを感じたのは、広瀬すずさん、松坂桃李さんらと共演された「流浪の月」でした。 NHKが今回、流星さんを大河の主役に抜擢した理由は、大きく頷けるものがあると個人的にも思います。抜群の存在感で、新たな大河ドラマの歴史を刻んでくれることを期待しています。
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コメンテータープロフィール
同志社女子大学メディア創造学科教授 コラムニスト 。早稲田大学政治経済学部卒 関西学院大学大学院文学研究科博士課程中退毎日放送(MBS)プロデューサーを経て現職 。専門は「メディアエンターテインメント論」。朝日放送(ABC)ラジオ番組審議会委員長 /スポーツチャンネルGAORA番組審議会副委員長 日本笑い学会理事/「影山貴彦のテレビ燦々」(毎日新聞)等コラム連載。著書に「テレビドラマでわかる平成社会風俗史」「テレビのゆくえ」「おっさん力」等