紅白 視聴率32・7% 過去2番目低い数字 前年より上昇 NHK「最高のライブ」4年連続40%に…
昨年大みそかに東京・渋谷のNHKホールから生放送された「第75回NHK紅白歌合戦」(後7・20~11・45)第2部(後9・00~11・45)の平均世帯視聴率は32・7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことが2日、分かった。2部制となった1989年以降で過去2番目に低い数字となった。40%割れは4年連続10度目となった。過去最低を記録した23年からは0・8ポイント上昇した。1部(後7・20~8・55)は29・0%だった。 【写真あり】“無双状態”株上げた最後の最後の間とは…司会の橋本環奈 23年の紅白は平均世帯視聴率が第2部(後9・00~11・45)で31・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、第1部(後7・20~8・55)で29・0%。盛り上がりを見せる第2部は“合格点”は40%とされているが、2021年の34・3%を2・4ポイント下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低を更新。第1部、第2部とも過去ワーストを記録していた。 昨年は能登半島地震から1年をテーマに被災地からの中継や歌も交えた演出もあった。富山地区の世帯視聴率は第1部41・8%、第2部42・9%だった。 24年は、ME:I、Number_i、こっちのけんと、Creepy Nutsら10組が初出場を決めた一方、41年ぶり2回目の出場となったTHE ALFEEをはじめ、GLAY、イルカ、特別企画での出場となった氷川きよしなど復活組が多数出演した。 さらに、特別企画で連続テレビ小説「おむすび」の主題歌を担当しているB’zが初出場。当初は事前収録や別会場からの出演とみられていたが、NHKホールにサプライズ登場した。「おむすび」主題歌「イルミネーション」のほかに、代表曲「LOVE PHANTOM」、「ultra soul」を披露して盛り上げた。 テーマは「あなたへの歌」。パリ五輪・パラリンピックに歓喜し、高揚した一方で、相次ぐ自然災害や終わらぬ紛争…多くの悲しみもあった2024年の大みそかに「ひとりひとりに最高の歌を」と思いを込めた。 ▽「第75回NHK紅白歌合戦」実施本部長・矢島良氏 「あなたへの歌」をテーマに視聴者のみなさんお一人おひとりの心に寄り添い、励まし、支えとなるような「大切な歌」をしっかりとお届けしたいという願いを込めて制作した今回の紅白歌合戦。放送100年という節目の年を目前にした2024年の締めくくりにふさわしい、まさに「歌の祭典」、最高のライブエンターティンメントをお送りできたと思っています。 司会の有吉弘行さん、橋本環奈さん、伊藤沙莉さんには、わきあいあいとした楽しいやりとり、さらに歌に、ダンスに、と、まさに3人が一体となって笑顔あふれる紅白をお届けいただきました。そして、出場歌手のみなさんは、テーマにふさわしい、思わず心が弾む歌、優しく包み込んでくれる歌、力強く前を向けるような歌…、と実に多彩で多様な歌を披露していただきました。すべての出演者のみなさま、ゲスト審査員のみなさま、制作にご協力いただいたみなさまに心より感謝申し上げます。そして、あらためて、今回の紅白をご覧いただいた方、応援してくださった方に心より感謝申し上げます。引き続き、明日(3日)の特集番組やNHKプラスでの配信などでお楽しみください。 歌で1年を締めくくる番組をお届けできる事を幸せに感じながら、私たちは、今年の大みそかも、全国の視聴者のみなさまに夢や希望をお届けできる紅白歌合戦を制作したいと思っています。 最後になりましたが、2025年が明るく、希望あふれる一年になることを願っております。紅白歌合戦をご覧いただき、誠にありがとうございました。 【紅白歌合戦 近年の視聴率と第2部の40%割れ】(ビデオリサーチ調べ、関東地区) <世帯視聴率> 2020年(第71回)第1部=34・2%、第2部=40・3% 2021年(第72回)第1部=31・5%、第2部=34・3% 2022年(第73回)第1部=31・2%、第2部=35・3% 2023年(第74回)第1部=29・0% 第2部=31・9% <個人視聴率> 2020年(第71回)第1部=25・0%、第2部=29・6% 2021年(第72回)第1部=23・4%、第2部=24・8% 2022年(第73回)第1部=23・0%、第2部=26・0% 2023年(第74回)第1部=22・0%、第2部=23・5% <第2部の世帯40%割れ> 2004年(第55回)第1部=30・8%、第2部=39・3% 2006年(第57回)第1部=30・6%、第2部=39・8% 2007年(第58回)第1部=32・8%、第2部=39・5% 2015年(第66回)第1部=34・8%、第2部=39・2% 2017年(第68回)第1部=35・8%、第2部=39・4% 2019年(第70回)第1部=34・7%、第2部=37・3% 2021年(第72回)第1部=31・5%、第2部=34・3% 2022年(第73回)第1部=31・2%、第2部=35・3% 2023年(第74回)第1部=29・0%、第2部=31・9% 2024年(第75回)第1部=29・0%、第2部=32・7%