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伊藤条太

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卓球コラムニスト

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補足「後継者が育っていない」とは、まさに今の中国女子卓球を表した言葉だ。今回のアジア選手権での日本の中国に対する勝利は実に50年ぶりの快挙である。しかし、今回は中国がベストメンバーではなかったこと、世界ランキング1位の孫穎沙が出ていたが調子が万全ではなかった(孫は団体戦後、故障のため個人種目を棄権して帰国している)ため、その点を割り引いて考える必要がある。従って、今回の勝利をもって「中国を超えた」とはまったく言えない。しかし、超えるのは時間の問題だと考える。その理由がまさに中国は「後継者が育っていない」からだ。中国の世界ランキング上位5選手の年齢は、上から30歳、27歳、27歳、25歳、23歳である。これに対して日本は24歳、24歳、23歳、20歳、16歳と、平均して5歳ほど若い。しかももっとも若い張本がこの強さなのだ。日本女子が王座につく、その瞬間が近づいている。

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コメンテータープロフィール

1964年岩手県奥州市生まれ。中学1年から卓球を始め、高校時代に県ベスト8という微妙な戦績を残す。大学時代に卓球ネクラブームの逆風の中「これでもか」というほど卓球に打ち込む。東北大学工学部修士課程修了後、一般企業にて商品設計に従事するも、徐々に卓球への情熱が余り始め、なぜか卓球本の収集を始める。それがきっかけで2004年より専門誌『卓球王国』でコラムの執筆を開始。2018年からフリーとなり、執筆、講演活動に勤しむ。著書『ようこそ卓球地獄へ』『卓球語辞典』他。NHK、日本テレビ、TBS等メディア出演多数。

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