就活生へのセクハラ、企業に対策義務づけへ 審議会で労使が大筋合意
朝日新聞デジタル
補足学生側が有利なはずの売り手市場でも就活セクハラが起きています。 背景としては、売り手市場ゆえの事情があります。学生への好感度を上げたい企業は若手社員を採用部署に配属する傾向があります。これは年齢の近い若手社員だと学生も親近感を持つからです。しかも大手企業であれば売り手市場であっても学生からは人気があります。セミナーで若手社員が登壇すれば学生は「就活での勝ち組」として羨望しながら話を聞きます。 若手社員がここで自制できればいいのですが、勘違いしてしまう方もいます。そうなると「採用担当=自分には権限がある」と拡大解釈し就活セクハラにつながってしまうのです。 若手社員を採用担当に起用するにはいいのですがこうしたリスクがあることも企業側は知っておくべきでしょう。 対策としては就活セクハラを含むコンプライアンス意識を醸成するセミナー受講は必須とすること、要所ではベテラン社員が顔を出すことなどです。
1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『改訂版 大学の学部図鑑』(ソフトバンククリエイティブ/累計7万部)など累計33冊・66万部。 2024年7月に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』を刊行予定。