世界的には「使い捨て」のプラ製品は使用禁止の方向に動いています。 大手コンビニが提供するプラ製スプーンやフォーク、割り箸、おしぼりなど、加盟店オーナーがコストを負担していることを、普段コンビニを使っている人のうち何人が認識しているでしょうか。ある加盟店オーナーが調査したところ、コンビニトイレを使った人の97%以上が買い物せず無料で使っていました。大手3社ともトイレットペーパーも洗剤も掃除も加盟店負担です。 コンビニ特有のコンビニ会計のため、コンビニ一店舗が廃棄する食品の金額は平均468万円/年(公正取引委員会、2020年9月調査)。雇用労働者の平均年収441万円(国税庁、H30)以上を捨てており、売れ残り食品のコストも80%以上加盟店持ちです。 毎日便利に使う裏側で、自分以外の誰かがコストと労働を負担させられ、使い捨てプラの廃棄で環境負荷をかけていることを認識するのも必要と考えます。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。3.11食料支援で廃棄に衝撃を受け、誕生日を冠した(株)office3.11設立。食品ロス削減推進法成立に協力した。著書に『食料危機』『あるものでまかなう生活』『賞味期限のウソ』『捨てないパン屋の挑戦』他。食品ロスを全国的に注目させたとして食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。https://iderumi.theletter.jp/about
井出留美の最近の記事
井出留美の最近のコメント
食べ放題の「残してしまう」問題、どう解決? 「しゃぶ葉」が始めたユニークな方法
ITmedia ビジネスオンライン