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畑中三応子

畑中三応子

認証済み

食文化研究家/料理編集者

報告

名古屋のおにぎりといえば、エビの天ぷらが具の「天むす」が全国区ですが、地元の方たちは日常食としてオーソドックスな具を選ぶことが伝わる品揃え。それでも、見るからにしっかり味が染みている「かやく」の写真からは、名古屋メシの片鱗を感じました。全品110円と、手作りおにぎりがコンビニよりも安い値段とあれば、並んでも買いたい常連が多いのも納得です。 米飯の割合が高い給食を食べて成長したZ世代(1990年代中盤から2010年代前半に生まれた世代)はその前の世代よりご飯を好む傾向が強くてコンビニではサンドイッチよりおにぎりを買う人が圧倒的に多く、農林中央金庫の2017年の調査では、朝食にご飯を食べたい高校生の割合が70%を超えました。 近年、日本人のコメ離れが指摘されていますが、こうしたおにぎり人気の記事にふれると、コメの未来は明るいと感じます。

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コメンテータープロフィール

『シェフ・シリーズ』と『暮しの設計』(ともに中央公論社)の編集長をつとめるなど、プロ向きから超初心者向きまで約300冊の料理書を手がけ、流行食を中心に近現代の食文化を研究・執筆。第3回「食生活ジャーナリスト大賞」ジャーナリズム部門大賞受賞。著書に『熱狂と欲望のヘルシーフード−「体にいいもの」にハマる日本人』(ウェッジ)、『ファッションフード、あります。−はやりの食べ物クロニクル』(ちくま文庫)、『〈メイド・イン・ジャパン〉の食文化史』『カリスマフード−肉・乳・米と日本人』(ともに春秋社)などがある。編集プロダクション「オフィスSNOW」代表。

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