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舟木彩乃

舟木彩乃

認証済み

ストレスマネジメント専門家(Ph.D.,ヒューマンケア科学)

報告

見解休職者数の増加は、コロナによる業務変動や業務量の増加、人間関係の希薄化によるものと推測されているようですが、ストレスチェックなどの結果はどうだったのでしょう?データを活用できているのでしょうか。 これ以外に那覇市特有の原因があるかどうかも解明すべきでしょう。 職員数に対してメンタル不調休職者93人というのが多いのか少ないのか、他組織と比較してどう評価するのかが、市の労働環境を知るうえで重要です。 厚労省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」の中で示されているメンタルヘルスケアでは、一次予防:メンタルヘルス不調を未然に防止、二次予防:メンタルヘルス不調を早期に発見し、適切な措置を行う 、三次予防:職場復帰の支援等を行うとなっています。市では、現状把握と復職支援に取り組んでいるということですが、増加傾向にあるのは未然に防止する役割を果たす1次予防がうまく機能していない可能性もあります。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 井上智介

    精神科医/産業医

    見解1年間で93人がメンタル不調で休職…。母数が分からないですが、さすがに”かなり多い”と感じますね。 …続きを読む

  • 今野晴貴

    NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

    見解那覇市は復職支援に取り組んでいると発表しているが、人員を増やして業務量を減らすしか改善の方法はないだ…続きを読む

コメンテータープロフィール

舟木彩乃

ストレスマネジメント専門家(Ph.D.,ヒューマンケア科学)

ストレスマネジメント専門家〈博士(ヒューマン・ケア科学)/筑波大学大学院博士課程修了)。株式会社メンタルシンクタンク(筑波大学発ベンチャー)副社長。文理シナジー学会評議員。AIカウンセリング「ストレスマネジメント支援システム」発明(特許取得済み)。国家資格として公認心理師、精神保健福祉士、第1種衛生管理者、キャリアコンサルタントなどを保有。カウンセラーとして約1万人の相談に対応し、中央官庁のメンタルヘルス対策に携わる。著書に『「首尾一貫感覚」で心を強くする』(小学館新書)、『なんとかなると思えるレッスン』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)等がある。

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