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榎木英介

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病理専門医&科学・医療ジャーナリスト

報告

補足心よりご冥福をお祈りいたします。百合子さまのお父上、昆虫学者の高木正得氏が、私の出身学科でもある東京大学理学部動物学の大先輩であり、その意味でも身近に感じていました。 鈴木洋仁さんがコメントでご指摘くださったように、老衰はなかなか難しい死因で、高齢で亡くなった方を調べると、脳血管障害など何らかの原因が見つかることが多い一方、それらも加齢による影響が強いので、老衰は定義次第という側面があります。 死亡診断書マニュアルには、老衰について「高齢者で他に記載すべき死亡の原因がない、いわゆる自然死の場合のみ用いる。ただし、老衰から他の病態を併発して死亡した場合は、医学的因果関係に従って記入することになる」と書かれています。 ともあれ、どんな健康な人でも、加齢により人は必ず亡くなります。定義はさておき、一世紀生き抜かれた百合子さまに心より哀悼の意を表します。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 鈴木洋仁

    社会学者/神戸学院大学准教授

    補足安らかな、永遠の眠りにつかれますことを、あらためて、謹んでお祈りを申し上げます。 「老衰」のため亡く…続きを読む

コメンテータープロフィール

榎木英介

病理専門医&科学・医療ジャーナリスト

1971年横浜生まれ。神奈川県立柏陽高校出身。東京大学理学部生物学科動物学専攻卒業後、大学院博士課程まで進学したが、研究者としての将来に不安を感じ、一念発起し神戸大学医学部に学士編入学。卒業後病理医になる。一般社団法人科学・政策と社会研究室(カセイケン)代表理事。フリーの病理医として働くと同時に、フリーの科学・医療ジャーナリストとして若手研究者のキャリア問題や研究不正、科学技術政策に関する記事の執筆等を行っている。「博士漂流時代」(ディスカヴァー)にて科学ジャーナリスト賞2011受賞。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。近著は「病理医が明かす 死因のホント」(日経プレミアシリーズ)。

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