補足西田さんは03年3月に急性心筋梗塞で入院されたことがあり、今回の訃報を聞いた時にも、突然亡くなられたことから、同じ病気だったのではないかと思っていました。発表は虚血性心疾患とのことですが、心臓自身に血液を送る冠動脈が狭くなるか詰まり心臓を動かすのに必要な血液が不足する病気の総称で、急性心筋梗塞と狭心症が含まれます。亡くなった方を解剖して死因を明らかにする私たち病理医も、急死の原因としてしばしば遭遇するものです。 心臓の冠動脈が狭くなる原因としては、動脈硬化が挙げられます。肥満や喫煙、糖尿病が危険因子として知られており、西田さんにも当てはまるものでした。03年の心筋梗塞ののちに健康に注意し禁煙されていたとのことです。心筋梗塞は再発率が高いのですが、前回の心筋梗塞から20年以上ご活躍されたのはそのためと思います。 心よりご冥福をお祈りします。
コメンテータープロフィール
1971年横浜生まれ。神奈川県立柏陽高校出身。東京大学理学部生物学科動物学専攻卒業後、大学院博士課程まで進学したが、研究者としての将来に不安を感じ、一念発起し神戸大学医学部に学士編入学。卒業後病理医になる。一般社団法人科学・政策と社会研究室(カセイケン)代表理事。フリーの病理医として働くと同時に、フリーの科学・医療ジャーナリストとして若手研究者のキャリア問題や研究不正、科学技術政策に関する記事の執筆等を行っている。「博士漂流時代」(ディスカヴァー)にて科学ジャーナリスト賞2011受賞。日本科学技術ジャーナリスト会議会員。近著は「病理医が明かす 死因のホント」(日経プレミアシリーズ)。
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