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江口晋太朗

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編集者/リサーチャー/プロデューサー

報告

見解歴史を振り返ると、炭鉱や銅山による採掘は、国策も絡みながら地域を大きく変化させるほどの動きであり、最盛期には、そこで働く人達の給与面含めて大きな期待を寄せられた現場でもあった。 しかし、劣悪な労働環境や地域環境への影響は、その後の何十年、何百年と残るものであり、鉱物資源が途絶えた瞬間、地域は一気に廃れ、跡に残るのは残された住民や公害問題による被害だけとなる。 足尾銅山や三池炭鉱、軍艦島などはまさにその代表例だろう。開発後の廃れた様子まで、はたして企業は向き合うことができるだろうか。 地域側の、一時の開発の盛り上がりではなく、歴史的な経緯やその後の問題をきちんと分析した上で、どのように向き合っていくかを考えていくべきだろう。

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  • 松平尚也

    農業ジャーナリスト、龍谷大学兼任講師、AMネット代表理事。

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コメンテータープロフィール

江口晋太朗

編集者/リサーチャー/プロデューサー

編集者、リサーチャー、プロデューサー。TOKYObeta代表、自律協生社会を実現するための社会システム構築を目指して、リサーチやプロジェクトに関わる。 著書に『実践から学ぶ地方創生と地域金融』(学芸出版社)『孤立する都市、つながる街』(日本経済新聞社出版社)『日本のシビックエコノミー』(フィルムアート社)他。

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