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荒川和久

荒川和久

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

報告

解説本記事では、女性の生涯無子率について言及しているが、当然男性にも生涯無子率はあり、男の方が高い。婚歴有の無子率はほぼ男女共通だが、生涯未婚率が男の方が女より10%ほど高いためである。男性の生涯無子率は、2020年国勢調査時点で推計37%超という計算になる。これは、男性のほぼ4割が生涯無子であることを意味する。 しかし、これで天井ではない。まだまだ生涯未婚率も婚歴有の無子率も増えるからである。2040年には男性の5割、女性の4割が生涯無子となるだろう(詳細については2023年8月27日付の弊ヤフー記事にて解説している)。 むしろ、長い歴史からみれば、明治民法以降1980年代まで生涯未婚率が男女とも5%以下、婚歴有無辜率も2-3%であった約100年間が異質だったと解釈すべきだろう。

コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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