NewJeansはなぜ日本でウケるのか? デビュー後即東京ドーム公演を叶えるグループの魅力
6月21日にNewJeansが待望の日本デビューを果たした。 2022年7月に韓国でデビューして以来、これまでリリースしてきた楽曲の数々が大ヒットし、韓国のみならず世界中で人気を集める彼女たち。日本でもK-POPファンはもちろん、それ以外の一般層のリスナーたちからも絶大な支持を集め、日本デビュー前にもかかわらず、昨年は『SUMMER SONIC 2023』への出演で話題を集め、『第65回 輝く!日本レコード大賞』(TBS系)では優秀作品賞と特別賞を受賞。また、6月26日、27日には東京ドームでの単独来日公演『NewJeans Fan Meeting 'Bunnies Camp 2024 Tokyo Dome'』も開催予定だ。 【写真】独自のスタイルを確立したNewJeans また、6月21日の朝には、『めざましテレビ』(フジテレビ系)の生放送で日本デビュー曲となる「Supernatural」を世界初披露。やや緊張した面持ちながらも、ダンサーを従えてスタイリッシュなパフォーマンスを届けた。 コロナ禍以降、日本ではK-POP人気がこれまでになく高まり、今では若者を中心にメジャーに聴かれる音楽ジャンルになりつつある。しかし、その中でも昨今のNewJeansの人気は頭ひとつ抜けている印象だ。本稿では、彼女たちが日本でも高い支持を集める理由について考察していく。
日本の中高年にも刺さるノスタルジックな楽曲
NewJeansの魅力といえば、どこか懐かしさを感じる楽曲の数々。デビューを飾った「Attention」「Hype Boy」などをはじめ、彼女たちの楽曲からは90年代~00年代にかけて流行っていたR&Bやジャージークラブ特有のゆるやかなグルーヴやメロウが感じられる。また、爆発的ヒットともなった「Ditto」のMVでは、1998年頃の高校を舞台にしたストーリーが展開され、そこに登場する制服や校舎、当時のビデオカメラで撮影したかのような画質も相まってレトロな雰囲気が満載だ。 そして、彼女たちの日本デビュー曲となる「Supernatural」も、80年代後半~90年代前半に流行した王道なニュージャックスウィングを基盤にしている。特に当時を知る中高年層は、そんな彼女たちの楽曲に親しみやすさを感じ、またY2Kリバイバルブーム真っ盛りのZ世代の耳には新鮮かつトレンディに聴こえるのだろう。