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荒川和久

荒川和久認証済み

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

報告

見解「マッチングアプリは婚姻増の救世主にはならない」ことは繰り返しエビデンスを元に述べていますが、あれはとどのつまり恋愛強者にとって都合のいい道具に過ぎず、この記事にあるような「何をしたらいいかわからない」7割の人にとってはあまり意味のあるものではないからです。アプリ婚の比率が高まっているといいますが、比率が高まるのは全体の婚姻数が激減しているからです。 よく「出会いの機会がない」と言うが、この7割のうち少なくとも3割は「仮に出会ったとしてもその先に進まない」タイプが多く、アプリでマッチングさせて「あとは二人でなんとかして」と言われても途方に暮れるだけでしょう。 また、内閣府世論調査で20代の7割が将来の経済的不安を抱えています。20年前より2倍増です。「何をしたらいいかわからない」7割の中には「恋愛する心の余裕もない」人も多い。 上位の3割向けではなくこの残り7割に向き合うことこそが肝要です

コメンテータープロフィール

荒川和久

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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