バッグチャーム「じゃらじゃら」で開運! 人気復活の理由と今風おしゃれ術
バッグに引っ掛ける飾り小物の「チャーム」がブームになりつつあります。20年ほど前にも流行していて、今回は久々の復活。有力ブランドが相次いで提案しています。今の使い方は「じゃらじゃら」と「面白」が2大特徴。開運系のラッキーモチーフは新年を迎えるタイミングで迎えたくなります。
チャーム人気が復活した背景には、みんなとちょっと違う「自分らしさ」を示したいという意識がうかがえます。値上がりが続く中、ちょっとした投資でイメージを変える効果も期待されているようです。シンプル系の服が支持を広げる一方で、適度な意外感やユーモアを盛り込めるのは、チャームのいいところです。
ファッションブランドの新作展示会で筆者が見たところでも、今まで以上に多くのブランドがチャームを提案していました。バリエーションの広がりは、ブームの本格的な点火を予感させます。今回は展示会でチェックしたアイテムと共に、人気ブランドから提案されている最新バッグチャームをご紹介します。
パリのバッグブランド「Jamin Puech(ジャマン・ピュエッシュ)」はフルーツや野菜のカラフルチャームでバッグを埋め尽くすほどの重ね付けを披露。さらに、タコやカメなど、海の生き物もいっぱい。ビーズやニットで編まれたクラフト感たっぷりのチャームはバッグに特別な華やぎと生命感を寄り添わせています。
ラグジュアリーブランドからファニー顔チャームが登場
人気の高いチャームは茶目っ気やウィットを感じさせるタイプです。食べ物や飲み物をかたどったデザインは身近で朗らか。会話のきっかけにもなってくれそうです。
「FENDI(フェンディ)」のカップチャームは見慣れたコーヒー持ち運び用カップ形。ベージュのミンク素材で仕上げられ、上質な存在感を放ちます。
Fendilicious(フェンディリシャス)チャームはホットドッグをかたどりました。イエローのマスタードを添えたディテールがアイキャッチー。内側にはジップ付きコンパートメントがあり、小物が入ります。シープファーとカーフレザーの上質感はさすが「フェンディ」ならではです。
愛らしいクマがモチーフのTeddy バッグチャームを提案したのは「PRADA(プラダ)」。「プラダ」のアイコニックなスタイルをまとい、心をキュンとくすぐるキュートさ。ふわふわの質感で気持ちがほっこり。まるで小さなペットを連れているかのような癒やしを与えてくれそうです。
ブランドらしいエッセンスがたっぷり詰まっています。細部にまでこだわり抜いたデザインとディテールに目を奪われます。いろいろな装いのTeddyが用意されているので、バリエーションを楽しめます。
人気のバッグ・シューズブランドからも提案相次ぐ
ヘルシーやナチュラルは近ごろのおしゃれテーマに位置付けられています。SDGsやエコを背景に、ファッションの世界でも自然を重んじる意識が一段と強まってきました。
パリ発の「LONGCHAMP(ロンシャン)」は家庭菜園をテーマに選んで、野菜モチーフのチャームをそろえています。これから春にかけていろいろなチャームが登場する予定。既にビーツやローレルが発売されています。こちらは大ぶりナスをモチーフにしたチャーム。日常のスタイルにのどかでユーモラスな遊び心を加えてくれそうです。
チャームの新トレンドは「じゃらじゃら付け」です。サイズや印象の異なるチャームを何個も重ねるあしらい方。コツはわざとバラバラの見え具合にずらすところ。ファニーな雰囲気がぐっと濃くなります。
「JIMMY CHOO(ジミー チュウ)」はシンプルなメンズバッグにチャームをじゃらじゃら添えました。ブランドロゴやカジノチップがバッグ景色を華やかに格上げ。お仕事のときはチャームなしで、オフの日はチャーム付きでと使い分ければ、気分を切り換えるスイッチにもなります。
「ANTEPRIMA(アンテプリマ)」はシグネチャーアイテムの「ワイヤーバッグ」に添える、同じワイヤー素材で仕上げたリンゴやブドウなどのフルーツチャームを提案しています。ワイヤーバッグとのコンビネーションは抜群。一段とおしゃれ感がアップします。
繊細で立体的なデザインは、遊び心とエレガンスが絶妙に融合した仕上がりです。ほかにもイニシャル1文字やラッキーナンバーなどのお守り的に使いたくなるチャームがいっぱい。「アンテプリマ」ならではの上品なチャームコレクションは日常に華やぎを添えてくれます。
小物が収まるミニバッグ形のチャームはサブバッグとして重宝です。大小のサイズ違いが動きを生む効果も発揮。弾むような動感がバッグ景色に備わります。
「LeSportsac(レスポートサック)」のマイクロバッグチャームは機能とファッション性を兼ね備えたスグレモノです。最初のモデルはすぐに完売して、この春は新作としてミニボストン形が登場します。イヤホンやリップ、キャンディーなどを収納できて、すぐに取り出せるユーティリティチャームです。
ニューヨーク発の「Manhattan Portage(マンハッタンポーテージ)」の展示会では来場者がバッグチャーム作りを体験できるコーナーが用意されていました。今後はこういった自分好みのチャームを作る人も増えていきそうです。
チャームは小ぶりでありながら、それぞれのブランドらしさがしっかり織り込まれているものが多く、おしゃれのアクセントになってくれます。ジュエリーから広がったお守り的なアイテムとしても人気が出始めました。ラッキーモチーフをあしらえば、開運・招福にもつながりそう。手持ちのバッグから新たな表情を引き出せる新顔チャームは2025年のおしゃれトレンドとして盛り上がる兆しを見せています。
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