訪日客が2000万人突破…25%を占める韓国人観光客が日本で巻き込まれた“いざこざ”
訪日外国人観光客が早くも2000万人を突破したという。観光庁・田村明比古長官の記者会見(9月20日)によれば、9月15日時点で大台を達成しており、2016年より45日も早いそうだ。
東京五輪が行われる2020年に「4000万人」の誘致を目指している日本としては、朗報といえるだろう。
訪日客の25%は韓国人観光客
では、どこの国の人々が日本に多く訪れているのだろうか。
日本政府観光局の「月別推計値」によると、去る8月、中国が前年同月比21.1%増の81万9700人となっており、13.4%増の台湾(37万7800人)、23.5%増の香港(19万6800人)も多い。
しかし、伸び率と人数という点で目立つのは韓国だ。前年比で35.3%増、62万900人を記録しているのだ。
単純な人数を比べれば中国より少ないが、中韓の人口比率を考えると非常に多いことがわかるだろう。伸び率においても、ベトナム(43.6%増)やマレーシア(35.8%増)に比べると低いが、両国は各2万人台とそもそもの訪日者人数が少ない。
つまり、複合的に見れば、もっとも多い訪日客は韓国人といっても的外れではないわけだ。実際に2017年1~8月を見ると、韓国人観光客は計466万人(総数1891万人)にも上っている。伸び率は前年比41.7%で、実に訪日外国人の25%が韓国人なのだ。
(参考記事:韓国のブロガーたちが口を揃えて言う「私が日本を好きな5つの理由」)
“わさびテロ”に民泊…日本でトラブルに遭ったと主張
ただ、数が多い分だけ、韓国人観光客が日本でトラブルに巻き込まれることも多い。
昨年は大阪の寿司屋で起きた“わさびテロ”が大きな話題となったが、今年に入って問題視されているのは民泊トラブルの報告だ。
実際に韓国外交部は今年7月、海外安全旅行ホームページを通じて「日本Airbnbを通じた民宿利用関連安全留意」と題して、注意を促している。「Airbnb」とは民泊仲介大手オンラインサイトのことだが、Airbnbを通じて日本で宿泊した韓国人女性が性的暴行を受けた事件がその背景にある。
同じく日本旅行中にAirbnbサービスを利用して、隠し撮りの被害に遭ったという韓国人カップルの報告もあった。2月には、福岡を旅行中の韓国人観光客がAirbnbで借りた部屋で首吊り自殺を発見するアクシデントも起きている。
(参考記事:楽しいはずの旅行が台無し… 日本でAirbnb(民泊)トラブルに巻き込まれた韓国人が話題)
日本に訪れる韓国人が増えているだけに、相対的にトラブル数が増加するのは当然だ。ネガティブな情報ほど目につくものでもある。
「人の振り見て我が振り直せ」が課題か
ただ、見逃してならないことは、日本に旅行して楽しい思いをしている韓国人も非常に多い。
鎌倉にあるスタバ店員に「親切にされた」エピソードは、「もし韓国に来たら食事でもおごりたい気分」などと少なくない韓国人をほんわかとしてくれた。
と同時に、「私たち韓国人も外国人観光客をどう接しているか省みたほうがいい」との指摘がネット上で多数見受けられた。そこには、韓国における外国人観光客への対応の悪さが表面化していることへの自省が込められるのだろう。
最近オーストラリアでは、「女性観光客にとって危ない国」ランキングのトップに、インドを追い抜いて韓国の名前が挙がるようになったらしい。
(参考記事:外国人女性の被害続々…“女性観光客にとって危ない国”に落ちた韓国)
いずれにしても、日本に訪れる韓国人は今後も増えていくことだろう。トラブルも相対的に増えてしまうのだろうが、より多くの楽しい体験談や美談を聞きたいものだ。