カムバック間近のWBCミドル級王者
2年5カ月ぶりのリングに上がるWBCミドル級世界チャンピオン、ジャーモール・チャーロ。最終記者会見では、対戦相手である元WBA暫定スーパーライト級王者、ホセ・ベナビデス・ジュニアとの舌戦が展開された。
チャーロは言った。
「ホセという手強い相手とリングでぶつかり合う準備はできている。11月25日にラスベガス入りして、カムバック戦に向けて自分を作った。今の俺を世界中に示すことが待ち切れないね。俺はここにいる。ついに、戻ってきたぜ。
ホセは前回と印象が異なるな。直接会った今、ヤツは震えているじゃないか。皆さん、ホセがどれほど未熟であるかを見てほしい。何も出来やしないさ。そして俺は、ヤツがどんな戦いをしても動揺しないよ。
ホセが俺を悪く言っているかどうかなど関係なく、自分のレベルを披露するつもりだ。ヤツはネジが幾つか欠けており、明らかに問題がある。何を目指しているかが分かっていないんだろうな。ホセは単なる踏み台だ。俺はヤツを思い切り踏み潰すよ。
俺が毎ラウンド、どれだけ懸命に戦っているかを思い出す試合になるだろう。ホセをノックアウトするためにリングに上がる。やると言ったらやるぜ。
俺たちはゲームプランを完璧に考えた。ホセに怖さは無い。ヤツは心が狭く、全てにおいて小さい。俺にとって、何もかもが小さ過ぎるんだ。ビッグ・チャーロが帰ってきたところをご覧に入れよう」
ベナビデスも語った。
「私はどこででも、誰にでも挑戦する準備ができている。この場であまり言うことは無い。ベストの男が勝つだろう。
最初の記者会見と私の態度が違う唯一の理由は、この試合を中止させたくないからさ。もしチャーロが私の顔を叩いたり、強硬な態度を取ろうとしたら、ぶっ飛ばそうと思っていた。それは試合当日にやろうとしていることだ。試合の日の夜まで待っているだけだ。
今回の興行は夢の実現でもある。(弟の)デビッドと私は、子供の頃から、同じ日に大舞台で戦うことを目標としていた。長い時間と大変な努力が必要だったが、私たちは今、チームとしてここにいる。ベナビデス家全員にとって、良い夜になるだろう。
私を単なる踏み台と感じるなら、なぜチャーロはベルトを懸けないのか? 本来、チャンピオンはタイトルマッチを戦う筈だ。彼はチャンピオンなんだよな? まったく、バカ丸出しだな。
今、私は気分がいい。準備万全だ。私はチャーロをKOするよ。どういうわけか、彼は私を小さいと思っている。でも、現実をお見せする。チャーロは自分が誰と対峙しているのかを知ることになるだろう」
さて、どんな一戦となるか。実際に両者が並ぶと、サイズの差が気になるが…。