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人間関係リセット症候群の起こりやすい「共通点」とは?実践すべきことについても解説

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

人間関係に疲れて、ある日突然周囲との連絡を絶ってしまう行動を「人間関係リセット症候群」と言います。

病気ではないため明確な定義はありませんが、突然音信不通になる、転職を繰り返す、SNSのアカウントを急に削除するなどの行動が該当するとされています。

近年、年代に関係なく増加傾向にあるようで、否定的な意見だけでなく、人間関係のリセットに肯定的な意見もあるみたいです。

しかし、リセットを繰り返していると周囲からの信頼を失ってしまうなど自分にとって不利な事態を招くことにもつながりかねません。

そこで今回は、人間関係リセット症候群におちいる前にできる人付き合いを少しラクする対処法について、いくつか紹介したいと思います。

人間関係に疲れた時に実践すると良いこととは?

社会生活を送っていると、人間関係に疲れてしまうことは誰にでもあるかと思います。

「誰とも話したくない」「たまには話を聞いて欲しい」など、不満を持つこともあるのではないでしょうか。

そんな時こそ、気持ちを落ち着けて以下のことを試してみましょう。

・一人の時間を大切にする

集団生活をしていると、一人でいる時間が少なく、自分と向き合うことがなかなかできません。

自分の気持ちをおろそかにしていると、ある日突然、頭に血が上って腹が立つ人の連絡先を消去してしまったり…とった行動を取りかねません。

「人間関係がイヤだ!」と思った時は、積極的に自分の時間を持ち、心身を休めるようにしてみましょう。

過ごし方としては、家でゆっくり過ごすことや疲れない程度に外出してみるのも良いでしょう。

その時々に応じて、過ごし方を選択してくださいね。

・受け身な姿勢を止めてみる

人間関係で悩むことが多い場合、根本的な原因を見直してみましょう。

これまで「人からの誘いを受けてばかりだった」「頼まれたことを引き受けてばかりいた」という受動的な行動をとっていたなら、相手を選べず人間関係で悩みやすい傾向があるかもしれません。

受動の割合を低くして、自分が中心となって気の合う人に声を掛け、積極的に行動してみましょう。

仕方がなく参加、渋々引き受けるといったネガティブな行動が減ると、人間関係はずいぶんラクになるものです。

・周囲とは程よいつながりを大切にする

人間関係に疲れてしまう人の傾向として、誰とでも仲良くすべきだと考えてしまうことや周囲に気を遣い過ぎてしまうことがあげられます。

これでは、相手に疲れる以前に、自分で自分にストレスをかけてしまうことにもつながりかねません。

「人から嫌われたくない」「信頼されたい」「みんなから評価されたい」と思っていると、自分に過度のプレッシャーがかかり、上手くいかなかった時に周囲のせいにして、人間関係を断ち切ってしまうことになってしまうかもしれません。

周囲とは程よいつながりを大切にし、自分自身を見失わないようにしましょう。

人間関係リセット症候群が起こりやすい共通点とは?

会社関係や友人、家族などリセットしたいと思う対象や理由はさまざまあるようですが、主にどういった時期に人間関係をリセットしたいと強く思うようになるのでしょうか?

タイミングを理解していれば、自己理解を深めることができ、もしかしたらリセットを思いとどまることができるかもしれません。

・卒業や進学シーズン

環境が変わる卒業や入学シーズンは、古い人間関係を整理したくなる時期だと言えるでしょう。

特に親密な関係ではなかった人や性格が合わないと感じていた人など、今後付き合いの必要性を感じない場合は、連絡を絶つ行動を取りがちです。

・受験シーズン

学業に専念するため、SNSのアカウントを削除したり、ブロックしたりする方も多いようです。

しかし、一時の勢いで友人との連絡を絶ってしまうと、受験が終わってから後悔することも出てくるかもしれません。

学業に専念したい時は、連絡を少なくする旨を事前に周囲に伝え、理解を得る方が心理的にも安心できます。

・話が合わなくなった時

会社や学校で、どうしても意見が衝突してしまうことはあります。

そんな時に、あの人は自分とは合わないと白黒つけてしまうことで、人間関係をバッサリ切ってしまう人がいます。

思い返してみるとたいしたことではないのに、かっと頭に血が上り連絡先を消去したりブロックしたりして、相手を拒否してしまうこともあるようです。

しかし、まずは冷静になって相手と自分の意見が合わないのはなぜなのか?自分はどうすることができるのか?など相手を憎むのではなく、問題の原因と対策を考えてみるようにしましょう。

話し合いを重ねることで、お互いの良い面を発見することができ、信頼関係を築くことができるかもしれません。

まとめ

今回は人間関係リセット症候群におちいった時に実践すると良いことと、人間関係リセット症候群が起こりやすい時期について考えてみました。

人間関係に疲れた時は、まずは自分を大切にし、本当に連絡を絶たないといけない状況まできているのか?冷静に判断してくださいね。

私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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