Yahoo!ニュース

元IBFチャンプを迎え撃つWBCスーパーミドル級暫定王者

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Lalo Hernandez/ SHOWTIME

 WBCスーパーミドル級暫定王者として、来週、元IBF同級チャンピオンのケイラブ・プラントと対峙するデビッド・ベナビデスもメディアに練習を公開した。

 その場での、彼の言葉をお伝えしたい。

Lalo Hernandez/ SHOWTIME
Lalo Hernandez/ SHOWTIME

 「ケイラブ・プラントも含め、俺がこの階級で最も正確なパンチャーであることを理解していない人がいる。俺は26戦して23回のノックアウトを記録しているんだぜ。

 ケイラブはパワーパンチャーと戦うと、いつも落ち着きを失う。彼はホセ・ウズカテギを倒したが、試合中に怪我をしてしまい、その後カネロ戦でも負傷した。アンソニー・ディレルにも良いショットを打たれた。

 ただ、彼はパワーもスピードもあるように感じる。たくさん動いてくるので、正しい位置に足を置く必要があるな。ケイラブは、(2022年10月に)ディレルを倒して少しは自信がついたんじゃないか。

 ジムに足を踏み入れる度に、俺は毎日全力を尽くしているよ。自分には素晴らしいチームがついている。皆がそれぞれの役割を果たし、俺の力を上げてくれた。俺の劣勢を唱える奴らに、それは間違いだと示してやるさ。

 俺は大きく、パンチをまとめて打てる。皆さんが持っている疑問は、3月25日に解決することになるよ。

Lalo Hernandez/ SHOWTIME
Lalo Hernandez/ SHOWTIME

 俺のジャブは、ケイレブよりも優れている。彼はパワージャブを持っていないけれど、こちらはジャブでダメージを与えられる。対戦相手の瞼を切り裂いたこともある。ヤツをロープに追い込むぜ。

 感情ーーー特に怒りってのは、トレーニングの大きなモチベーションになる。感情的になるなと言う人は、グローブをはめたことが無いんだろうな。もはや、これ以上ないほどの準備ができている」

 過去に体重オーバーでタイトルを剥奪されたベナビデスだが、今回は一発で計量をパスできるだろうか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

林壮一の最近の記事