冬の乾燥対策に!洗濯物を部屋干しして加湿効果UP!生乾き臭を防ぐコツとは?
洗濯研究家の平島 利恵です。
寒くなり、洗濯物が乾きにくい季節になりました。秋冬の厚手の衣類は、「日中外に干していたのに乾かない!」ということも。それでも部屋干しのニオイが気になり、なるべく外干ししたい方も多いのではないでしょうか。
実は冬は、低温で湿度の高い屋外より、乾燥した室内に干す方が衣類が早く乾きます。特に、日照時間が少ない日は、部屋干しがおすすめなんです。
部屋干しで加湿器いらず!
乾燥対策に加湿器を使用すると、電気代も気になりますよね。部屋干しは、加湿器よりも湿度を上げる面積が広く、部屋全体の湿度を上げることができます。
部屋干し臭を防ぐ!4つのポイント
部屋干し臭の原因は、洗濯物に残った雑菌の繁殖です。
洗ったばかりの洗濯物でも、洗濯槽の雑菌、洗い残し、すすぎ残しなどをゼロにすることはできません。
部屋干し臭を防ぐために大切なことは雑菌を減らすことと増やさないことです。そのためには、しっかり洗い、早く乾かすことがポイントとなります。
洗濯前に菌を増やさない
脱いだ衣類を洗濯槽に溜めていくのはNG!通気性の良いカゴに入れ、保管します。
濡れているもの、汗をかいたものはすぐ洗うのが一番ですが、すぐに洗えないときは、乾かしながら保管しましょう。
衣類の量は8割まで減らす
衣類を詰め込みすぎると、水流が作用せず、衣類を洗うことができません。さらに衣類同士が絡まり擦れるため、衣類への負担が大きく、傷みやシワの原因にもなります。
洗濯槽のステンレスが見えるくらいの衣類量を目安に、8割程で良く洗い、雑菌・汚れをしっかり落としましょう。
すすぎは必ず2回以上!
衣類の汚れ・ニオイを改善するために、一番大切なのはすすぎの回数です。
洗濯槽の中で衣類は、汚れが溶け出した汚染水の中につかっています。この汚染水を繊維からしっかりすすぎ流すことで、衣類が清潔に洗い上がります。
すすぎ残しは蓄積汚れ・黒ずみの原因にもなるため、すすぎ1回の洗剤をお使いの場合でも、すすぎは2回以上行いましょう。
洗濯後はすぐに干す
洗濯後はすぐに干します。洗濯槽に放置すると、洗濯槽のカビ・雑菌が衣類に移ってしまう上、洗濯槽の黒カビを繁殖させる要因ともなります。
洗濯槽はカビが繁殖しやすい場所なので、洗濯後は湿度を下げ、月に1度はクリーナーで掃除をしましょう。
室内干しで早く乾かすコツ
濡れている状態が続くと雑菌が繁殖します。部屋干し臭を防ぐためには、早く乾かすことを意識しましょう。
脱水時間を長くする
ただし、ニット・セーターやデリケートな衣類は、長時間脱水をすると傷みの原因となるため、注意しましょう。
衣類同士の間隔はこぶし1つ分空ける
衣類同士の間隔を空け、衣類が空気に触れる面積が広くなるように干すことで、早く乾きます。
風の通り道に干す
換気設備が整った浴室や洗面所は部屋干しにおすすめの場所です。
リビングに干す場合、カーテンレールに干すのはNG!!窓のそばは湿度が高く、カーテンにはカビが生えていることも。
エアコンの風が当たる場所や空気通り道がある部屋の中央に干しましょう。
アイロンを使う
室内干しは、ニオイだけでなくシワが気になる方もいらっしゃると思います。
綿100%の製品の場合、洗濯物がある程度乾いたらアイロンをかけるのもおすすめです。乾くとシワになりやすいシャツなども、綺麗に仕上がります。
乾燥対策以外にも!部屋干しの2つのメリット
色褪せ防止
天日干しは、太陽の紫外線による殺菌効果もありますが、紫外線は衣類を劣化させる原因にもなります。特に濃色の衣類は色褪せしやすいため、室内干しで予防することができます。
黄砂・PM2.5などを衣類につけない
冬は季節風の影響で、黄砂、PM2.5などが飛んでくることも。空気中の汚れは、濡れた洗濯物に付着しやすく、PM2.5などの粒子が小さい物質は、生地の隙間に入り込んでしまうため、室内干しで予防するのもよいでしょう。
寒い日や曇りの日が続くと、お洗濯が少し憂鬱になりますよね。憂鬱な「部屋干し臭」の悩みを解消し、毎日の家事ストレスを減らすことができると嬉しいです。
まずは洗濯槽をお手入れし、冬場の部屋干しに備えましょう!