『白と黒の革命』が映す日本社会の中東観――松本清張と国際ジャーナリズム(2)
話が走り過ぎた。一九五〇年代に戻ろう。民主的に選ばれた指導者モサデクを、石油欲しさに民主主義の本家のような顔をしている米英が、権力の座から引きずり降ろした。代わりに実権を与えられたのはシャーだった。そして欧米の石油会社が再びイラン原油の支配者となった。この国は、クーデター以来、シャーの支配下に置かれた。
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