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『白と黒の革命』が映す日本社会の中東観――松本清張と国際ジャーナリズム(2)

高橋和夫国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

話が走り過ぎた。一九五〇年代に戻ろう。民主的に選ばれた指導者モサデクを、石油欲しさに民主主義の本家のような顔をしている米英が、権力の座から引きずり降ろした。代わりに実権を与えられたのはシャーだった。そして欧米の石油会社が再びイラン原油の支配者となった。この国は、クーデター以来、シャーの支配下に置かれた。

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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