【パラリンピック】ドーピング違反はロシアだけではなかった! アメリカに続いてイタリアの主力選手も!!
筆者の当サイトで一昨日配信した記事で、「ピョンチャン(平昌)パラリンピック」で優勝したアメリカの選手が、ドーピング違反により金メダルをはく奪されたことを伝えました。
ショッキングなニュースに続いて、昨日(現地時間)「ピョンチャン パラリンピック」で4位の好成績を残したイタリア代表の主力DFとして活躍した ジャンルイージ・ローザ (27歳)も、銅メダルを懸けた3位決定戦後の尿検査の結果、WADA(世界アンチ・ドーピング機関)が禁ずるフロセミドの成分(禁止リストのカテゴリS5)が含まれていたことが明らかになりました。
この報告を受け、国際パラリンピック委員会は、資格停止を課すと発表。
少年時代からサッカーをプレーし続けたあと、パラアスリートに転身し、アルペンスキーでもイタリア代表のメンバーとして活躍していたローザは、2020年4月26日まで檜舞台に立つことができなくなりました。
▼現場の声は?
パラアイスホッケーのトップアスリートのドーピング違反が続けて発覚したのを受け、国内大会に出場しているクラブチームの関係者は、このような考えを明かしてくれました。
「パラアスリートの場合、競技力向上のために作為的に摂取していたのか、それとも治療的見地で服用していた医薬品に起因したものなのかが、分かりにくい部分があります。
選手自身の傷病への治療、日常生活に支障を生じさせないために、主治医から指示を受けて服用している医薬品が、結果的に指定薬物を含むものだったという可能性も、否定できないと考えます。
国際大会に出場する選手たちは、日頃からドーピングに関する勉強会などを受講しているだけでなく、大会以外でも日常で実施される抜き打ち検査もあることから、意識は自ずと高まる環境にあります。
しかし治療方法や医薬品の日々に進歩により、結果的に指定薬物を摂取していたと認定されてしまう可能性は想定されます。
選手としての活躍と、一人の人間としての一生を左右する治療とを、天秤にかける事は本当に難しい判断となりますが、意図しないドーピング認定という不名誉を無くすためには、医療関係者の方々にも一層のご理解をいただき、パラアスリートや家族も納得できる治療をしていただくことが重要になると思います」
▼3度目のパラリンピックで・・・
「彼のスティックさばきは、信じられないほどだ!」
チームメイトが絶賛するほどのスキルを誇るイタリアの中心選手は、3度目の檜舞台となったピョンチャンのリンクで、どのような想いから”禁断の果実”に手を伸ばしてしまったのでしょうか?