関東甲信山沿いで大雪のおそれ 平野部も一部で積雪に
本州南岸を進む「南岸低気圧」によって、またも関東甲信や東北南部で雪の可能性が出てきています。山沿いでは大雪のおそれがあり、関東の平野部でも雪の積もる所がありそうです。
ポイントになる降り方の強さ
関東平野の雪か雨かは、上空の気温が0.5℃変わるだけで結果が変わる、繊細な現象です。
風向きや湿度なども絡んで、予報も繊細さが求められますが、その中で一つポイントになるのが降水の強さ、つまり、降り方です。
降り方が強いと、上空の冷たい空気が地表付近まで下がりやすく、雪のまま落ちてくる可能性が高まります。
先週月曜日(18日)に関東甲信の各地で大雪になった際は、強い降り方でした。
一方、雪の可能性があった先週土曜日(23日)は、降り方が弱く、結果は弱い雨の所が多くなりました。
今回は、その二例の間くらいの降り方。つまり、18日ほどではないものの、23日よりは雪の範囲が広いと考えられます。
山沿い中心に大雪に 交通に影響も
きょう金曜日の日中は、次第にしっかりとした降り方となり、関東でも北関東~秩父~多摩西部のそれぞれ山沿いで、あす土曜日の明け方にかけて大雪のおそれがあります。中央道や関越道など交通機関に、影響が出てくるかもしれません。
きょうの夕方以降は、関東の平野部でも、群馬、栃木、埼玉北部・西部、多摩西部あたりで、雪の可能性が出てきます。雨の可能性も半分くらいありますが、降る量が多いため、雪になった場合は夜に10cmほど積もるおそれもあります。
都心周辺など関東南部の平野部は、雨がメイン。夜に雪が混じるかどうかといったところです。
ただ、気温が今の予測以上に急低下すると、夜にうっすら積雪する可能性もゼロではありません。不意をつかれて混乱しなくて良いように、念のため頭の中に入れておいてください。