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手帳が続いている人が必ずやっている可処分時間の残高照会とは?今回は図も使って説明します

舘神龍彦デジアナリスト・手帳評論家・歌手

 前回の記事「手帳が続いている人はこれを実践している!予定記入の考え方はこれだけマスターすればOK!」

では、手帳を時間管理ツールとして使っている人の基本的な考え方について紹介しました。今回はその続きです。正確に言えば、図解を使った解説です。

 まずこの図を見てください。これは、見開き1週間のレフト式の手帳の利用例です。

1週間の予定をあらかじめ記入したところ。これは週間レフト式の例だが、他のフォーマットでも考え方は同じ
1週間の予定をあらかじめ記入したところ。これは週間レフト式の例だが、他のフォーマットでも考え方は同じ

 これは実際の予定よりもやや大雑把に書いてあります。ですが、基本的な考え方はこれでわかると思います。これは4月6日からの1週間です。そして5日よりも前の時点でこういう予定が書かれている想定です。

 前の記事でも触れたように、その日になってから予定を書くのではなく、わかる予定、決まった予定は、その時点ですぐに記入してしまうのです。こうすると、空いている時間がどこなのかが分かるようになります。
 次にこの図を見てください。この時点では4月6日の予定しか書いてありません。

その日の朝にその日の予定を記入している例。あとの日の予定が分からず、いっけん時間があるように見える
その日の朝にその日の予定を記入している例。あとの日の予定が分からず、いっけん時間があるように見える

 これだとたとえば、10日の予定を取引先や共同作業者にきかれたときには、他の予定が書かれていない(予定自体はあるにもかかわらず)ために、確認と、予定の調整が困難です。
 では、頭で憶えている場合はどうでしょう。それはちょうどこの図のようになると考えられます。

予定を頭で管理している例を手帳の上にイメージとして表現したところ。実際には何時頃にどんな予定が入っているのかは、よくわからない。
予定を頭で管理している例を手帳の上にイメージとして表現したところ。実際には何時頃にどんな予定が入っているのかは、よくわからない。

 この図だと、予定の内容や時間が曖昧にしか捉えられません。これもまた、予定の調整がむずかしい事は想像に難くありません。

 また、そもそも予定をおぼえるのに記憶力の貴重なリソースを使うのは非効率的だとは言えないでしょうか。そういうものは、手帳なり(デジタルツールでも可)にまかせてしまう。そして脳の力は考えたり、決定したりすることに専念させる。

 手帳はそのためにこそあるのです。
 今回もまた、予定管理ツールとしての手帳の基本的な使い方について説明しました。
 これ以外にも手帳の使い方は色々あります。機会があればそれ以外の使い方についても触れようと思います。

デジアナリスト・手帳評論家・歌手

デジアナリスト・手帳評論家・歌手。著書『手帳と日本人』(NHK出版新書)は週刊誌の書評欄総ナメ。日経新聞「あとがきのあと」登場ほか大学受験の問題に2回出題。『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)等著書多数。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。講演等も。手帳ユーザーを集めた「手帳オフ」を2007年から開催する等トレンドセッター的存在。手帳活用の基本をまとめた「手帳音頭」をYouTubeで公開中。認知症対策プロダクト「おぼえている手帳」は経産省オレンジイノベーションプロジェクト事業採択。

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