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大谷翔平が到達した「35-35」は史上22人目。その上の「40-40」まで3本塁打と5盗塁

宇根夏樹ベースボール・ライター
Aug 14, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月14日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、2回表に二盗と三盗を成功させた。シーズン34盗塁目と35盗塁目だ。

 シーズン本塁打は、すでに35本以上を数える。35本目は8月9日。さらに、12日と13日に、それぞれ、シーズン36本目と37本目のホームランを打った。

 1シーズンに35本塁打以上と35盗塁以上は、大谷が延べ22人目だ。この記録は、ホームランと盗塁の数を5刻みに区切り、どちらもが到達した地点、いずれか一方の少ないほうに揃えて表記すると「35-35」となる。

筆者作成
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 上のリストのAのとおり、これまでの21人中、「35-35」より上の「40-40」に達したのは、1988年のホゼ・カンセコ、1996年のバリー・ボンズ、1998年のアレックス・ロドリゲス、2006年のアルフォンソ・ソリアーノに、昨シーズンのロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)の5人だ。「45-45」に到達した選手は、まだいない。

 また、ホームランと盗塁の数を5刻みに区切り、それぞれが到達した地点を揃えずに表記すると、リストのBのようになる。21人の内訳は、「35-35」が5人、「35-40」が8人、「35-50」が1人(1987年のエリック・デービス)、「40-35」が2人(1997年のバリー・ボンズと2019年のアクーニャJr.)、「40-40」が2人(1988年のカンセコと1996年のバリー・ボンズ)、「40-45」が1人(1998年のロドリゲス)、「40-70」が1人(2023年のアクーニャJr.)、「45-70」「45-40」も1人(2006年のソリアーノ)だ。

 8月14日は、ドジャースの121試合目だった。レギュラーシーズンは、あと41試合残っている。121試合で37本塁打と35盗塁を、162試合に換算すると、49.54本塁打と46.86盗塁、49~50本塁打と46~47盗塁となる。この場合、Aの表記は「45-45」。一方、Bの表記は、49本塁打と46~47盗塁だと「45-45」、50本塁打と46~47盗塁なら「50-45」だ。

「45-45」に達した選手が皆無ということは、「50-45」を成し遂げた選手もいない。

 これまで、50本以上のホームランを打ったシーズンに最も多く盗塁を記録したのは、Bの表記だと「50-20」の2人、1955年に51本塁打と24盗塁のウィリー・メイズと、2007年に54本塁打と24盗塁のロドリゲスだ。ちなみに、Aの表記の場合、この2人は「20-20」となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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