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子どもの脳が活性化!?保育士から学ぶ、1日3分お家でできる子どもの脳トレ

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。

「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、現在子育て世代を集めてオンライン講座を開いたり、育児に関する情報の発信を行ったりしている現役の保育士です。

今回は子どもの脳が活性化する、お家で毎日できる3分間の脳トレについてお話ししていきたいと思います。

子どもには教育が大切?

親にとって、子どもの教育にはぜひ力を入れたいものです。

そのために、小さな頃から習い事に入れたいという方も多いのではないでしょうか。

しかし、興味を持ってくれなかったり、すぐに飽きてしまったりとなかなか思い通りにはいかないものです。

そこで今回は、小さな子でも簡単にできる、脳を活性化させる方法をご紹介したいと思います。

それさえ知っていれば、考えることを楽しむようになるばかりか、子どもたちは話すことが好きになり、言葉や文字にどんどん興味を持ってくれることでしょう。

一体どんな方法があるのでしょうか。

やってみよう!

子どもの脳を簡単に活性化させる方法。

それは、子どもの話を広げていくということです。

例えば、子どもがその日の保育園での出来事を話してくれたとしましょう。

「今日ね、〇〇公園に行ったんだ」

という話があった時に、

「A君と遊んだんでしょ?先生から聞いたよ」

なんてことを言ってしまっていませんか。

これでは話が終わってしまいます。

つまり、子どもの話を先取りしたり、結果を話したりしては会話が広がっていかないのです。

そこで、子どもが話してくれた時には「それで?」「どうだった?」などといった言葉を積極的に使って話してみましょう。

「今日ね、〇〇公園に行ったんだ」
「それで?」
「みんなでサッカーしたんだよ」
「そうなの?どうだった?」
「そしたらね、途中でA君とB君がケンカになっちゃった」
「どうしたの?」
「A君の足がB君に当たっちゃって、それでB君が怒ってA君叩いたの」
「それは大変だったね。仲直りできた?」
「うん!『B君やめて!』って言っても聞いてくれなくて、僕が先生を呼びに行ってさ…」

このように、大人が一貫して聞く姿勢となることで、子どもの話はどんどん広がっていくのです。

会話で脳が活性化?

どうして子ども自らが話を広げていくことが脳の活性化に繋がるのでしょうか。

そこには大きく分けて2つの理由があります。

①過去の出来事を思い出す

まず、話をするためには起こった出来事を明確に思い出す必要があります。

長期的な記憶がまだできない子どもにとっては、その日の出来事など、直近に起こったことを思い出すことが非常に脳を活性化させるのに効果的です。

この短期的な記憶を呼び起こすことは、大人でいうと日記を書くようなことに近いと言えるかもしれません。

会話を広げていくことで、ある出来事を自然に無理なく思い出すきっかけとなるのです。

②過去の出来事を言葉にする

子どもたちにとって、体験したことを言葉で表すことは大変難しい作業です。

つたない言葉ながらも、自分の思いを一生懸命に言葉にして表現してみる。

この「出来事」と「言葉」とを結びつけていく作業が、子どもの脳を活性化させるのには欠かせません。

そしてこの作業を毎日繰り返すことで、物事を的確に説明したり、自分の思いをはっきりと伝えたりすることが出来るようになっていくのです。

そういった楽しさが分かるようになってくることで、文字や数字などへの興味も自然と湧いてくるでしょう。

また、話したことが上手く伝わった時の喜びは、その後のコミュニケーション能力に大きく関わることからも非常に大切です。

過去の出来事から自分を振り返る

話が広がることで、良いことがもう1つあります。

それは、自分を振り返ることができるということです。

体験した出来事を言語化することは、自分を振り返ることでもあります。

もちろんそれは「友達のことを叩いちゃった」などのように、自分の良くなかった行動について考えるきっかけになることもあるでしょう。

しかし、それだけではありません。

・嬉しかった
・悲しかった
・面白かった

その時に自分にどんな感情が湧いてきたのかということは、言語化してみて始めて気づくものです。

このように、繰り返し自分を振り返ることで、「僕怒っているんだよ」といったように自分の感情に気づき、その時その場面で相手に言葉で伝えられるようになっていくのです。

そのため、自分を振り返るという作業も、子どもにとって欠かせないものだと言えるでしょう。

まとめ

今回は子どもの脳が活性化する、お家で毎日できる3分の脳トレについてお話ししました。

子どもの脳を活性化させるためには、会話の中で大人が結果を先取りせずに子どもの話を広げていくことが大切です。

そのためには、会話の中で「それで?」「どうだった?」などと質問を繰り返してみると良いでしょう。

そうすることで、
①過去の出来事を思い出す
②過去の出来事を言葉にする

という2つの段階を経て、子どもの脳が活性化されていきます。

子どもの教育と言うと、つい習いごとなどを思い浮かべてしまうものですね。

しかし、今回ご紹介したように、日常の中で簡単に時間をかけずにできることは案外たくさんあるものです。

ぜひ、子どもとの会話を広げるということだけでなく、日常の中でできる子どもの脳トレを探してみてはいかがでしょうか。

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

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