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【プレミア12直前】韓国、プエルトリコに2戦連続の零封 気分よく本番に突入

室井昌也韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表
2試合続けてプエルトリコのスコアに0を並べた韓国代表(写真:ストライク・ゾーン)

野球の国際大会「WBSCプレミア12」に出場する韓国代表は2日、韓国・ソウルのコチョクスカイドームでプエルトリコとの強化試合(評価戦)を行い、5-0で勝利。前夜に続く完封リレーで対戦を終えた。

この日の韓国は先発のパク・チョンフン(SK)を筆頭に、昨日登板のなかった計7投手がマウンドに上がり、2試合で投手13人全員が大会前の実戦登板を果たした。

「中南米のチームにはアンダースロー投手が有効」という韓国代表チームの「定説」からその刺客として代表入りした下手投げのパク・チョンフンは3回を投げ2安打無失点。プエルトリコの打者は地面スレスレから浮き上がる見慣れない球筋に凡打を重ねた。

4回以降は6投手が1イニングずつ登板。2番手のムン・ギョンチャン(KIA)が先頭打者にヒットを許すも後続を抑え、以後、イ・スンホ(キウム)、ハ・ジェフン(SK)、ハム・ドクチュ、イ・ヨンチャン(ともにトゥサン)、チョ・サンウ(キウム)はヒットを1本も与えず、プエルトリコ打線を封じた。

圧巻だったのは9回に登板した7番手のチョ・サンウ。最速151キロのストレートを主体に三者連続の見逃し三振で試合を締めた。

一方、打線はベストメンバー9人が名を連ね、中でも9番に入ったミン・ビョンホン(ロッテ)が活躍。3回に先制タイムリーを放つと、5回にはレフトに一発を放り込んだ。

また2番キム・ハソンは3回にピッチャー強襲の2点タイムリーヒットを放つと、すぐさま盗塁を成功させ、持ち前の積極性を発揮した。

24歳のキム・ハソンは2年前の2017ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)、同年秋のアジアプロ野球チャンピオンシップに続いての代表入り。初めて対戦する投手がほとんどとなる国際大会での対処法についてこう話した。

「それぞれの投手の球種と決め球さえわかれば初めて見るピッチャーでも、直球を待っていれば対応できる。KBOが各国の投手の映像を準備してくれているのでそれも参考にしている」

プエルトリコとの2試合の強化試合で韓国は投打ともに順調な姿を見せ、キム・ギョンムン監督が試したかった複数ポジションを守る選手のチェックも完了し、気分良く大会に入ることができた。

グループCは6日に開幕。韓国は同日オーストラリアと初戦を迎える。

(関連項目)プレミア12 日程と結果 韓国代表選手一覧

韓国プロ野球の伝え手/ストライク・ゾーン代表

2002年から韓国プロ野球の取材を行う「韓国プロ野球の伝え手」。編著書『韓国プロ野球観戦ガイド&選手名鑑』(韓国野球委員会、韓国プロ野球選手協会承認)を04年から毎年発行し、取材成果や韓国球界とのつながりは日本の各球団や放送局でも反映されている。その活動範囲は番組出演、コーディネートと多岐に渡る。スポニチアネックスで連載、韓国では06年からスポーツ朝鮮で韓国語コラムを連載。ラジオ「室井昌也 ボクとあなたの好奇心」(FM那覇)出演中。新刊「沖縄のスーパー お買い物ガイドブック」。72年東京生まれ、日本大学芸術学部演劇学科中退。ストライク・ゾーン代表。KBOリーグ取材記者(スポーツ朝鮮所属)。

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