【京都市上京区】企画陳列「藤原良相邸出土墨書土器 文字を楽しむ」が開催中《京都市考古資料館》
京都市考古資料館で企画陳列「藤原良相邸出土墨書土器 文字を楽しむ」が開催されています。
規模としては小さ目の展示会ではありますが、面白い内容でした。
藤原良相(ふじわらのよしみ) (813~67年)は平安時代前期に藤原氏の繁栄の基礎を築いた藤原良房の弟で右大臣。
藤原良相邸は都の中心施設・平安宮のすぐ南の平安京右京三条一坊六町にあります。
邸宅跡(京都市中京区)からは、墨で文字が書かれた器「墨書土器」がたくさん出土し、その一部が展示されています。
墨書土器に記されている文字の多くは、一文字から数文字程度。情報としては断片的で、書かれている意味や意図を正しく知る事は大変難しいようです。
そもそも、習字や落書きの場合もあり、意味を持たない可能性もあります。
こちらの墨書土器には「きなくひとにくしとお□はれ」と書かれています(□は欠字)。
「来泣く人憎しと思われ」と解釈すると、何となく意味を持ってきますが、どうなんでしょう。
このように、見る人が自由に解釈できる余地があるのが墨書土器の面白いところです。
京都市考古資料館では、特別展示「ファッションと考古学」が11月24日まで開催中です。
こちらと同時に、墨書土器もお楽しみください。
《施設情報》
●開館時間
午前9時~午後5時 (※入館は午後4時30分まで)
●休館日
月曜 (※月曜が祝日または振替休日の場合は翌日)
年末年始12月28日~1月3日
●入館料 無料
●交通案内
JR京都駅・地下鉄二条城前駅から
市バス9系統
→『堀川今出川』停留所下車 西へ2分
地下鉄今出川駅から
市バス51、59、201、203系統
→『今出川大宮』停留所 考古資料館前下車すぐ
●所在地
京都市上京区今出川大宮東入ル元伊佐町265番地の1
●TEL 075-432-3245