【京都市上京区】考古学の視点から読み解くファッション。《京都市考古資料館》
京都市考古資料館で特別展示「ファッションの考古学」が開催中です。
縄文時代から江戸時代のファッションの歴史を、京都市内の遺跡から出土した遺物や絵画資料・復示品を通じて読み取ることができます。
人々が身にまとう衣服は、暑さや寒さから身体を守るために作られたのが起源と考えられています。旧石器時代の衣服は残っていませんが、氷河期を生き抜くためには、動物の毛皮などを身に纏っていたと考えられています。
大昔の日本人の衣服についての痕跡は、なかなか見つかっていませんでしたが、弥生時代になると、ようやく「魏志倭人伝」に弥生人の服装についての記述があります。
衣服はなかなか発掘されていませんが、アクセサリーは多く出土しています。
こちらは、古墳時代の耳環です。
金や銀が鍍金されており、既に現代と同じような価値観を持っていたことがうかがえます。
ファッションはやがて、性別・年齢・身分・職業などの社会的な規制、さらには個人の好みによってさまざまに展開することとなります。
そしてファッションは、時代の流行によって移り変わっていきます。
こちらは室町時代の庶民の衣服を復元したもの。
カラフルであり、高い染色技術があったことがうかがえます。技術が流行の基となるのも、現代と似ているところがありますね。
本展では、ファッションをモード(身に付ける衣服)・アクセサリー(装飾品)・メイクアップ(化粧・化粧道具)の要素から、京都市内の遺跡から出土した遺物や絵画資料・復示品が陳列されています。
考古学からわかるファッションの世界を、ぜひ体感してください。
展示期間は11月24日までです。
入館無料なので、ぜひお立ち寄り下さい。
《施設情報》
●開館時間
午前9時~午後5時 (※入館は午後4時30分まで)
●休館日
月曜 (※月曜が祝日または振替休日の場合は翌日)
年末年始12月28日~1月3日
●入館料 無料
●交通案内
JR京都駅・地下鉄二条城前駅から
市バス9系統
→『堀川今出川』停留所下車 西へ2分
地下鉄今出川駅から
市バス51、59、201、203系統
→『今出川大宮』停留所 考古資料館前下車すぐ
●所在地
京都市上京区今出川大宮東入ル元伊佐町265番地の1
●TEL 075-432-3245