マイクロソフトが「Windowsスマホ」の新機種に言及 石川 温の「スマホ業界新聞」Vol.227
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石川 温の「スマホ業界新聞」
2017/05/13(vol.227)
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《目次》
1. テザリングオプションに田中社長が「さすがに1000円はアレだよね」
━━市場の変化により、無料化は避けられない方向か
2.Build基調講演では一切、語られなかった「Windows 10 Mobile」
━━しかし、サティア・ナデラCEOは新機種の投入に意欲的
3. 孫社長がスプリントとT-Mobile USとの交渉再開に言及
━━T-Mobile側もアメリカ通信業界の再編に向けた準備開始
4.今週のリリース&ニュース
5.編集後記
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1. テザリングオプションに田中社長が「さすがに1000円はアレだよね」
━━市場の変化により、無料化は避けられない方向か
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5月11日、KDDIが決算会見を行った。当日は、マイクロソフトの開発者イベント「Build」取材でアメリカ・シアトルに滞在していたため、出席できなかった。しかし、テザリング料金について田中社長が発言をしているので、ここではケータイWatchの記事(http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1059134.html)を引用したい。
田中社長はテザリング料金1000円の根拠を聞かれ「その当時は深く考えていなかった。こういうと怒られるかもしれないが。大幅に大容量になるプランであり、ほとんどがそこ(スマートフォン)で閉じた使い方になるのではと考えていた。その上でテザリングは当面は無料としていた。足元をみると、このまま有料化しても不満しか出ないので、まず1年延期させていただいた」とコメントしている。
テザリング料金の根拠についての質問は、筆者がNTTドコモの決算会見でしており、是非ともKDDIでも自分が質問したかった。
おそらく、NTTドコモの決算会見でこのような質問が出ていただけに、KDDIでも「想定質問」として、広報部などが「どのように対応すべきか」という「答え」を用意していたのは間違いない。しかし、田中社長から出た言葉は、本音ベースで語られており、正直言ってかなり驚いた。
昨年9月にiPhone7の発売を控え、ソフトバンクが「ギガモンスターを出してきたものだから、「とりあえずは横並びで対応」ということで、特に検討することもなく「1000円」が決まったのだろう。その後の囲み取材で田中社長は「さすがに1000円はアレだよね」と語り、「市場の変化に合わせていく」としているので、このまま無料化に踏み切るのが落としどころになりそうだ。
そもそも、テザリング料金1000円を設定したのは、ギガモンスターを始めたソフトバンクだ。では、なぜソフトバンクはこの料金設定にし
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