開幕前日に、ヤンキースは三角トレードで2年前の盗塁王を獲得する。三塁のレギュラーとして起用!?
3月27日、ニューヨーク・ヤンキースは、ユーティリティのジョン・バーディをマイアミ・マーリンズから獲得した。
両球団だけでなく、タンパベイ・レイズも絡む三角トレードだ。バーディの他には、捕手のベン・ロートベットがヤンキース→レイズ、外野手のジョン・クルーズがヤンキース→マーリンズ、外野手のシェーン・ササキはレイズ→マーリンズと動いた。ロートベットは、2021年と2023年にメジャーリーグで計71試合に出場している。クルーズとササキは、まだメジャーデビューしていない。
バーディは34歳。一塁以外の内野3ポジションと、外野3ポジションを守る。2011年にドラフト18巡目・全体559位指名を受け、2018年にメジャーデビューした。ここまでは、6シーズンの436試合で打率.258と出塁率.337、23本塁打と92盗塁、OPS.705。トロント・ブルージェイズ(2018年)でもマーリンズ(2019~23年)でも、規定打席に達したことはないが、2022年の41盗塁は両リーグで最も多かった。昨年は133試合に出場し、打率.294と出塁率.344、7本塁打と16盗塁、OPS.748を記録した。
3月28日の開幕戦は、三塁手としてスターティング・ラインナップに並ぶ可能性が高い。少なくともしばらくは、そうなりそうだ。三塁手とそのバックアップに予定されていた、DJ・ラメイヒューとオズワルト・ペラーザは、それぞれ、右足と右肩を痛めていて、開幕に出遅れる。
ラメイヒューは35歳だ。コロラド・ロッキーズ時代の2016年とヤンキース2年目の2020年に首位打者を獲得しているが、昨年は136試合で打率.243と出塁率.327、15本塁打と2盗塁、OPS.718。ホームランはバーディの倍以上だが、出塁率はバーディより低かった。
6月中旬に24歳となるペラーザは、まだブレイクしていない。メジャーリーグ2年目の昨年は、52試合で打率.191と出塁率.267、2本塁打と4盗塁、OPS.539に終わった。メジャーリーグと行き来したAAAでは、63試合で打率.268と出塁率.357、14本塁打と16盗塁、OPS.836を記録している。