60代両親の新NISA投資戦略
「60代でNISAを始めても意味がない?」「60代から資産運用はもう遅い?」など、60代以降に資産運用を諦めてしまっている方も多いかもしれません。
ですが私からすると、年齢を理由に資産運用を諦めてしまうのは正直勿体ないなと思っています。
私の両親はすでに60代ですが、資産運用を始めたのはだいたい60歳を迎えるタイミングでした。
そこで今回は、60代両親の新NISAについてりりなの戦略(銘柄・投資方針・売却)をご紹介します!
今でこそ、20代〜40代で投資を始める人が増えてきた世の中ですが、50〜60代の投資の情報が少なくて悩んでいる方も多いようで、日々私のインスタグラムに相談DMが届くので…
今悩んでいる方にとって、少しでも参考にしてもらえたら嬉しいです♪
◆今までのNISA(2023年までのつみたてNISA・一般NISA)について
新NISA戦略の前に、これまでのことをお話しすると…旧NISA時代からNISAを始めていたうちの両親。
2人の意見を聞いて、私は娘として両親の資産運用のサポート的役割を担っていました。
まず先に、旧NISAでの今までの運用実績を詳しく公開していきますね。
【りりな母:つみたてNISA】
投資していた銘柄は、eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に毎月3万円。
投資元金で言うと、956,660円で損益は+221,779円と好調でした。
専業主婦であることも考慮して、やや守りの資産運用が良いと判断しました。
【りりな父:一般NISA】
投資銘柄は、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に毎月2万円。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に毎月3万円積み立てていました。
投資元金で言うと、1,349,999円で損益は+300,745円とこちらも好調でしたね。
父名義は母に比べて「やや攻め」の投資スタイルです。
理由は、65歳まで働くことが確立しているため投資資金の確保に多少の余裕があるから。
収入がある今のうちに多少のリスクをとってもらい、資産を大きく増やしてもらえれば良いなっていう考えでこの銘柄を選定しました。
eMAXIS Slimシリーズはコストも低いことから、我が家でもこのシリーズは気に入っています♪
◆新NISAに対しての親の意向
さて、投資のサポート的な立場にいる私ですが、大事なのは「新NISAに変わるタイミングで、親がどうしたいか?」「どういった運用が合うのか?」これらを考えてあげることです。
少し私の父の話をすると、60歳になって一度会社を退職し再雇用契約に。
この時に一時的に退職金が出たのですが、そのお金を「現金で寝かせておくのではなく資産運用したい」との相談を受けました。
おそらく65歳までは働くはず…なので退職金であと5年はこれまで通り積み立て続けられます。
なので、これを踏まえて「2024年から、新NISAでどんな運用がしたいか?」っていうことを確認しました。
そして、その話し合いの中で出た親の意向をまとめると…
- これまでと同じ両親で毎月8万円
- 2025年以降(父の退職のタイミング)は投資元金をいれない
こんな結果に。
この両親の考えを聞いていく中で、私は2つの選択肢にたどり着きました。
◆両親の新NISAの選択肢
①投資信託で運用
→お金を使うタイミングで都度切り崩す
②成長投資枠で配当金銘柄へ投資
→毎年配当をもらう
今まで通り積み立てていくなら、老後どこかでお金を崩していく必要がある。そこまでは、崩しづらい。
対して配当金がもらえる株に投資すれば、定期的に「今の生活を豊かにする配当金」を受け取ることができます。
うちの両親に向いているのはどんな運用なのか、という点は、娘である私でさえ正直かなり悩みましたね…。
◆新NISA銘柄はこれに決定!
色々と考えた結果、60代両親の新NISA投資銘柄は…eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)に決めました!
この銘柄は母名義のつみたてNISAですでに投資していた銘柄で、今回のタイミングで父の投資分もすべて同じものに統一する。ということに決定しました。
親の年齢を考えると、毎月配当金がもらえる配当金投資という選択肢と迷うところもありました。
しかしそうではなく、なぜ配当・分配がない投資信託を続けることを決めたかと言うと、一番の理由は「りりなの両親の性格」にあります。
投資にあまり興味がないりりなの両親は、悪い意味ではなく、とにかくほったらかし資産運用が性格的に合ってるよね!という話しでまとまったのです。
年齢的にも老後資金を使うフェーズに突入してきているので、配当株投資もかなり魅力的。正解がないからこそ悩みます。
でも、今回は私ベースではなく「両親の性格ベース」での選択なので、これが一番良い選択肢だったんじゃないかなって今となっては思っています!
ちなみにオールカントリーは、世界中に分散投資ができて、比較的リスクを抑えつつ運用できるという、積み立てランキング上位常連でもある銘柄ですね。
今回はオールカントリーを選びましたが、よりリスクを抑えるなら債権入りの投資信託という選択肢もアリなんじゃないかな。
※私は、娘として両親の資産運用の方向性を一緒に考えましたが、もちろん最終判断は両親がしています!
◆親の意向が最優先。手助けできる娘でいたい!
今回は、60代世代の新NISA投資戦略についてりりな家の実例を交えながら解説してみました!
50代後半で投資をスタートして、60代になって新NISAも使ってる…っていう、うちの両親を見ても分かるように、年齢にとらわれて資産運用を諦めてしまうのはすごく勿体無いと思っています。
そして何より、今回両親の相談に乗ったことで、自分の投資の知識が、親孝行にもつながっているかもしれないと考えるとなんだか素敵ですよね♪
ただ、あくまでもサポート的立場ということを忘れずに、両親に寄り添って今後も一緒に資産運用を楽しめたらいいなって思っています!