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WBAスーパーミドル級レギュラー王者が5度目の防衛戦

林壮一ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Esther Lin/SHOWTIME

 2019年にキューバのトップアマからプロに転向し、米国ミネソタ州ミネアポリスに居を構えたデビッド・モレル(8勝7KO)が22日にWBAスーパーミドル級レギュラータイトル5度目の防衛戦を行う。WBAライト級レギュラー王者、ジャーボンテイ・デービスvs.無敗のライアン・ガルシア戦のセミファイナルに決まった。挑戦者はセナ・アグベコ。

 モレルは、ロニー・シールズの指導を受けながら調整に余念が無い。

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 キューバ人王者は言った。

 「この素晴らしい興行に参加できることを、とても嬉しく思っています。デービスはボクシング界最大のスーパースターの一人であり、私の願いはいつか彼の功績に並ぶことです。4月22日、私はセンセーショナルな内容で挑戦者を退けようと思っています。

 そして試合後、私は "メキシカン・モンスター"デビッド・ベナビデスとのファイトを希望します。その前にアグベコというタフで有能なチャレンジャーを下さねばなりません。4月22日に自分の仕事を片付け、ファンが心待ちにするデビッド・ベナビデス戦の実現を楽しみにしています」

Esther Lin/SHOWTIME
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 ガーナ出身で現在はテネシー州ナッシュビルで戦っているアグベコは、27勝(21KO)2敗。この31歳は2022年に3勝しており、直近のファイトはSHOBOXで放送され、それまで無敗だったアイザイア・スティーンに3-0判定勝ちを収めた。

 アグベコは話した。

 「タイトルをかけて戦うという素晴らしい機会を与えてくれたチーム全員にとても感謝している。これは、今年最大の戦いだ。世界最高のスーパーミドルウェイトの1人を相手にすることとなる。自分にとって非常に光栄な機会であり、まさに私が思い描いていたベルト奪取法だ。

 ここに至るまで長い道のりがあったが、常に目標をもってトレーニングしてきた。ベルトを獲って、みんなが戦いたいと感じるファイターになりたい。僕には素晴らしいチームの存在があり、4月22日にボクシング界に自分の名を刻むことが待ち遠しい」

 さて、どんなファイトになるか。

ノンフィクションライター/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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