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生徒が東日本大震災の犠牲者からかう動画投稿。埼玉栄高等学校が謝罪

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
埼玉栄高等学校が掲載している謝罪文。筆者キャプチャ

 2023年3月11日に東日本大震災の犠牲者をからかう動画を投稿して炎上した高校生が通っている埼玉栄高等学校が、翌12日に謝罪文を公式サイトに掲載しました。

「お墓で聞こえないと思うがwwほんとに悔しいです」と犠牲者を笑う

 問題の動画は3月11日に同校に通っている生徒がインスタグラムに投稿したもので、東日本大震災の犠牲者に対して「お墓で聞こえないと思うがwwほんとに悔しいです ザーメン」などと笑いながら発言するものでした。

 この動画を見た人物が炎上系インフルエンサーの滝沢ガレソ氏に情報をタレ込んだことから、動画が拡散。一気に高校生は炎上状態となりました。

 高校生はすでに問題のインスタグラムのアカウントを削除しています。

「多くの方々にご不快な思いをさせてしまいました」

 この件に対して埼玉栄高等学校はまず「本校生徒が大変不適切な動画をSNS上に掲載したことにより、多くの方々にご不快な思いをさせてしまいましたことを、心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」とお詫びのコメントを掲載。

 そのうえで同校ではネットリテラシーの教育を行っていたものの、「まだまだ心の教育が生徒個々に行き渡っていなかった」と状況を分析し、「今後は、このようなことが二度とおこらないように、当該生徒も含め、全校生徒に対してよりきめ細かな心の教育による道徳心の向上を図ると共に、ネット社会、特にSNSに対するリテラシー教育を更に充実させていく所存です」と、今後もネットリテラシーの教育を高めていくことを発表しました。

 3月12日は日曜日にもかかわらずこのような謝罪文が公式サイトに掲載されていることを考えると、このような素早い対応ができる同校のネットリテラシーは高いものの、それが生徒には行き届いていなかったことが残念に思います。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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