吉田正尚が今シーズン初めて守備につく。10回表にDHからレフトへ
4月11日、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)は、DHとしてスターティング・ラインナップに並んだ。アレックス・コーラ監督は、10回表にDHを解除し、吉田にレフトを守らせた。
野手が足りなくなったのが理由だ。26人のアクティブ・ロースターには13人の野手がいるが、ラファエル・デバースとロミー・ゴンザレスは、それぞれ、左肩と左手首を痛めている。
あとの11人中、エンマンウェル・バルデスとウィリアー・アブレイユは、途中で他の選手と交代した。さらに、リース・マグワイアは、9回裏の打席で、見逃し三振となった判定に抗議し、退場を宣告された。残っている野手は、吉田を含めて8人しかいなくなった。
今シーズン、吉田が守りについたのは、これが初めてだ。外野手が充実しているというよりも、吉田の守備に対するレッドソックスの評価が窺える。
DHとしても、満足できるスタッツを残しているわけではない。ここまでの50打席は、打率.222(45打数10安打)と出塁率.300。ホームランはなく、打点は4。長打は二塁打が2本だ。
それでも、さしあたって、吉田がDHから外されることはないだろう。レッドソックスには、吉田に代えてDHに起用する選手が見当たらない。
DHの代替候補だけでなく、野手そのものが不足している。遊撃手のトレバー・ストーリーは、4月5日にダイビング・キャッチを試みた際に左肩を痛めた。今シーズンは、復帰できそうにない。二塁手のボーン・グリッソムと外野手のロブ・レフスナイダーは、まだ開幕を迎えておらず、シーズン初出場は、早くても今月下旬となりそうだ。
ちなみに、昨シーズンの吉田は、最初の50打席で打率.200(40打数8安打)と出塁率.360、1本塁打と6打点だった。