子どもが行き詰まった際に親ができること5選
こんにちは、チャイルドコーチングアドバイザーのピッグママです。
お子さんが落ち込んだり、悩んだり、行き詰まっているとき、あなたならどうしますか?
言葉の表現などによっては、かえって子どもの前進を阻むことになってしまうかもしれません。
子どもの心理を理解した上で、適切な姿勢と言葉かけを学んでいきましょう!
助言は、逆効果?
大人から見ると、「そんな些細なことで、どうして?」と思うようなことで、落ち込んだり悩んだりしている子どもは多いでしょう。
少し時間が経てば、「大したことではなかった」と振り返ることができたとしても、その時点では子どもにとっては、とても深刻な問題なのです。
今を生きている子どもたちにとっては、いっぱいいっぱいな状態です。
そんなとき、大人は「なんとかしてあげたい」とさまざまな助言をしたくなることでしょう。
しかし、行き詰まっているときの外野からの言葉かけは、かえって逆効果になることが多いものです。
思い悩んでいる人に必要なのは、正論や励ましよりも、まずはじっくりと気持ちを受け止めることです。
私たちがなんとかしてあげなくても、子どもの悩みを承認した上で、目線が変わるような言葉をかけると、子どもは自力で立ち上がることができます。
では、悩みを抱えて行き詰まってしまった子どもには、どんな姿勢や言葉をかければよいでしょうか。
1. 「必要な過程」と伝える
コーチングの技術でリフレーミングというものがあります。リフレーミングとは、ある枠組みで捉えられている物事を、違う枠組みで見ることを指します。
「悩んでいること」は悪いことではなく、「成長の証し」であると伝えることで、子どもの中にある深刻さを軽減します。
「これも必要な過程なんだ」という視点が持てると、辛いけど向き合ってみようと思えるかもしれません。
このような場合に「大丈夫!」「そんなの気にし過ぎだよ」などの安易な励ましは効果的とは言えません。
子どもに「今やっていることは必要な過程なんだ」と現実を受け止めてもらうことが大切です。
声かけ例:
- 「悩んでいるのは、成長している証拠」
- 「その気持ちや取り組みは、成長に必要な過程かもしれないよ」など
2. プラスのセルフイメージを刷り込む
子どもに対してプラスのイメージを持ちながら、「できるはずなのに、どうしたのかな?」という気持ちで「らしくないね」と伝えてみましょう。
このとき、嫌みにならないように伝えるのがポイントです。
親が子どもを全面的に信じていることが伝わると、子ども自身も、プラスのセルフイメージ培うことができます。
声かけ例:
- 「らしくないけど、どうしたの?」
- 「今回は実力を出せなかったかもしれないけど、次はできると思うよ」
- 「過去にもできたから、今回もきっと乗り越えられると思うよ」など
3. 課題を整理する
とても気がかりなことがあると、すべてがうまくいかないと思えて投げやりになったり、未来に絶望を感じたりすることってありますよね。
そんなときは、丁寧に質問することで、解決すべき課題を明確にすることができます。
質問を重ねながら、課題を整理すると、自分の気持ちや、するべき行動が明確化します。
漠然とした不安や、何から手をつけてよいかわからないといった不安が解消され、子どもの気持ちも軽くなります。
声かけ例:
- 「何が1番気がかりなのかな?」
- 「気がかりなこと以外は、全部OKってこと?」など
4. 体験から得たものに着目する
起きてしまったことや置かれた状況を嘆くのは、あまり建設的ではありません。
どんな体験や状況からも、その意味や価値を見出す力があれば、今すぐに答えが出なくても大丈夫と思えるかもしれません。
「その体験に意味があるとしたら?」と問いかけることで、体験の意味や価値を見いだす力を養うサポートになります。
いつか自分で答えを見つける日がくることを信じて、言葉をかけてみましょう。
声かけ例:
- 「その体験から、何が学べた?」
- 「その体験は、次のどんな場面で活かせると思う?」
- 「その体験で、役立つことや成長したことってある?」など
5. プラスの物語に変える
逆境や失敗に遭遇すると、「可能性がなくなってしまった」と思い込んで絶望してしまう子どももいます。
そうした状態から抜け出せるように、物語性を強調してみるのも一つの手です。
「アクシデント続きだったけれど、最後には成功した」という物語の中にいると思えれば、勇気が湧いてくることもあるでしょう。
「あとで美談にしよう!」と逆境を乗り越えようという気持ちになるような言葉を、考えてみましょう。
声かけ例:
- 「辛い体験を乗り越えた分、感動も大きいよね」
- 「今のこの状況をあとで美談にしよう!」
- 「これからが勝負だよ」など
子どもが行き詰まったときに、立ち上がる力をつけてもらえるよう、プラスに捉える言葉かけと姿勢をご紹介しました。
励ましや助言は時に逆効果になることを理解し、まずは子どもの気持ちを受け止めてみましょう。
悩みごとを傾聴することから始め、自力で解決を促すサポートに徹してみてください。