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「25歳以下で150本塁打」の選手は通算何本塁打を記録したのか。岡本は25歳、村上は22歳で到達

宇根夏樹ベースボール・ライター
山田哲人(手前)と村上宗隆 AUGUST 7, 2021(写真:長田洋平/アフロスポーツ)

 昨年、岡本和真(読売ジャイアンツ)と村上宗隆(東京ヤクルト・スワローズ)は、通算150本塁打に到達した。その時点の年齢は、25歳10ヵ月(5月29日)と22歳6ヵ月(8月26日)だった。

 村上は、100本塁打に続き、150本塁打の最年少記録も塗り替えた。それまでは、清原和博の22歳11ヵ月(1990年8月5日)が最も若かった。村上ほどではないものの、岡本もかなりの若さだ。25歳11ヵ月(2018年6月30日)で到達した山田哲人(東京ヤクルト)を追い抜き、年少記録の10位にランクインした(村上に抜かれ、現在は11位)。いずれにせよ、150本塁打以上を記録している179人のうち――そこには、一軍初出場の年齢が26歳以上の選手もいるが――150本塁打の時点で25歳以下は12人しかいない。全体のわずか6.7%に過ぎない。

筆者作成
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 25歳以下で150本塁打の12人中9人は、すでに選手としてのキャリアを終えている。9人の通算本塁打は、平均448.4本。松井秀喜がメジャーリーグで打った175本のホームランを含めると、平均467.9本だ。もちろん、サンプル数は9人と少ない上、選手によってキャリアの長短や打数の多少はあるものの、これらの本数からすると、150本塁打は通算本数の約3分の1ということになる。

 松井の通算本塁打を507本(332本+175本)として、9人のなかで本数が最も多い選手と最も少ない選手、868本塁打の王貞治と244本塁打の中西太を除いても、7人の平均は442.7本なので、本数はそれほど変わらない。

 なお、通算100本塁打以上150本塁打未満(100~149本)の現役選手のなかに、25歳以下で150本塁打に到達できる選手はいない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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