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Twitter、タイムラインを新着順に切り替えられるテストを開始へ。災害時の混乱を防ぐため?

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
今やTwitterで最新の情報を受け取る時代。「重要順」は混乱招くことも(写真:ロイター/アフロ)

 米Twitter社は、SNS『Twitter』のタイムライン表示を「重要なツイート順」と「新着ツイート順」で切り替えられるテストを数週間以内に開始すると9月18日に発表しました。

 『Twitter』は2016年2月、タイムラインの表示方法を「新着ツイート順」から「重要なツイート順」にする仕様変更を行いました。今回の発表は、つまりは以前の仕様に戻せるということです。

災害時の「重要なツイート順」は混乱を招く

 「重要なツイート順」よりも「新着ツイート順」が良いというユーザーは、仕様変更の発表から現在にいたるまで多数いました。筆者もそのひとりです。

 筆者が新着順を希望する理由は「順番通りに見たい」という個人の好みの問題ですが、先日の台風21号や北海道胆振東部地震(ほっかいどういぶりとうぶじしん)で「重要なツイート順」が混乱を招いていたことがわかっています。

 たとえばすでに停電や断水などの被害から復旧しているにもかかわらず、被害発生時のツイートが「重要なツイート」と判断され復旧を知らせるツイートよりも上に表示されてしまっていたのです。

 Twitter社が「重要なツイート順」と「新着ツイート順」を切り替えられるようにした理由はわかりません。ただ、今回の発表は災害時にユーザーが正確な情報を受け取れるようにしたいとの考えがあるように思えます。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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