人生に悩んでいる人へ。ソクラテスの名言「ぜいたくとは人工の…」英語&和訳(偉人の言葉)
こんにちは!ほんやく検定1級翻訳士の鈴木隆矢です。
今回はソクラテスの名言をご紹介します。ソクラテス(紀元前470~紀元前399年)は古代ギリシャの哲学者です。今回はソクラテスの名言の英語原文とその和訳をご紹介します。
今回は人生に悩んでいる人に届けたいソクラテスの名言をご紹介します。
ご紹介する名言につきましては、BrainyQuote というアメリカのサイトに記載されているものをGoogleの書籍検索にかけ、それが英語圏の複数の書籍で使用されていることを確認の上、その人物の言葉として記事に掲載しております。
古い人物の言葉ですとそれが本当にその人物の言葉なのか確認が難しい場合もございますが、複数の書籍で使用されている言葉であれば、それがその人物の考えを反映した言葉であると判断できるのではないかという考えのもと記事を執筆しております。
人生に悩んでいる人へ。ソクラテスの名言「ぜいたくとは人工の…」英語&和訳(偉人の言葉)
「無欲は自然の富である。ぜいたくは人工の貧困である」
ソクラテス(古代ギリシャの哲学者)
成果を期待しない、見返りを求めない。本当の安らぎはそこにある。
HiNativeというアプリがあるのですね。語学学習者のためのアプリで、私も5年くらい前から使っているのですが、いいねボタンがあるのですよね。
日本語を勉強している人が日本語についての質問をHiNativeに投稿する。それに答える。相手がその答えにいいねをする。そのいいねがポイントになる。ポイントがたまると特典がある。
いいねをされるとうれしいのですよね。反対に、丁寧に質問に答えたのに、何の反応もないとき腹が立つのですよね。自分で質問をしておいて、これだけ丁寧に答えたのに、ありがとうの一言もないのかと。
成果を期待しない、見返りを求めない
仏教に「三毒の煩悩」という言葉があるそうなのですね。煩悩とは「人間を苦しめる原因となる心の働き」のことで、三毒の煩悩とは、108ある煩悩の中でも、特に私たちを悩ませ苦しめる三つの煩悩「貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」を指すのだと。
「貪(とん)」とは「欲」のことで、「瞋(じん)」は「怒り」、「癡(ち)」は「無明」(物事の真理を知らないこと)をそれぞれ表すと。
この世の一切は無常であり、自己という固定したものは存在しないこと、物事が思い通りにはならないこと。それを知らないこと、それが「無明」と。
欲望とは求めることですよね。求めることとは恐怖だと思うのですね。
与えることは自分の意志ですよね。自分がやろうと思えばできる。相手の意志は関係ない。
もらうことは相手の意志なのですよね。自分がやろうと思ってもできない。相手次第。
求めることというのは相手の意志に身を委ねることなのだと。それは不安ですよね。恐怖ですよね。
成果を期待しない。見返りを求めない。本当の安らぎはそこにあるのだと。
欲望はそれが満たされなかったとき失望に変わる、怒りに変わる。欲望というのはただただ自分自身を不幸にする、それだけものなのだと。
もらうことは考えない、与えることだけを考える。自分自身のために欲望は捨てる。
人生に悩んでいる人へ。「幸せ」に関する世界の偉人の名言3選
いかがでしたでしょうか?今回はソクラテスの名言をご紹介しました。
私が運営しているブログ『世界の偉人の名言(鈴木隆矢)』の『ソクラテスの名言集【英語原文と和訳】』(外部リンク)という記事では、今回ご紹介したものを含めて、ソクラテスの名言を26句ご紹介しております。興味のある方はそちらもご覧ください。
では、最後に「幸せ」に関する世界の偉人の名言を3句ご紹介します。
「求めているものの一部が欠けていることは、幸福に欠かすことのできない要素の一つである」
バートランド・ラッセル(イギリスの哲学者)
「成功が幸福の鍵なのではありません、幸福が成功の鍵なのです。自分が好きなことをしているなら、きっと成功できます」
アルベルト・シュバイツァー(アルザス人の神学者・哲学者・医師)
「幸福への道は一つしかない。それは自分の力ではどうにもならないことについて悩むのをやめることである」
エピクテトス(古代ギリシャの哲学者)
お読みいただき、ありがとうございました!