1年間で大晦日のたった8時間だけ許される日本では自由な行為とは?
オランダ在住で日本人夫婦の日常生活を漫画ブログ等で発信している樫山ひかです。
日本では普通に遊べたり、持てたり、買えたりするものが、他国では禁止されているものとかありますよね。普段は禁止されているけど、1年間のうち大晦日の8時間だけ許されているものがあるのです…。
日本は夏の風物詩として人気の花火。オランダでは禁止行為なのです。
ですが自由と寛容を強くうたっているオランダなので、「すべてを禁止すると、人は隠れてやってしまう」という考えがあるので、「1年のうち大晦日の8時間だけ」花火をすることが許されています。
そのため12月29、30、31日の3日間だけ、国からのライセンスをもらったお店にだけ花火が売られるようになります。そして大晦日の18時から8時間だけ、個人での花火ができるようになるのです。
大晦日だけ許される花火なので、公共の道路を占領して打ち上げたりするのもあり、この時間帯は「危険」なので出歩くのにも注意が必要です。
なかにはふざけて人に向けたり、音の威力をあげようと花火を改良して行う輩たちもいるので、毎年大晦日の夜だけでも1000人以上が救急へ運ばれています。
日本人からすると色や形を見て楽しむ花火ですが、こちらではいかに大きな音を出すかなので、「花火」の違いに驚く日本人も多いです。
国中いたるところで打ち上げられる花火に、住宅街も煙で覆われ、救急車、消防車、警察も大忙しの大晦日なのです。
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ー樫山ひかー
オランダ在住のエッセイ漫画家。日本人夫婦目線によるオランダでの日常生活や海外で出会ったネタやクスっと笑える漫画を紹介。ライブドア公式ブロガー。ブログ、インスタ、Twitterで毎日漫画を更新中!
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