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【京都市】東山区 『妙法院』門跡寺院で行われる『五月会』で通常非公開のご本尊「普賢菩薩像」一般公開!

高津商会RICALIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都のラグジュアリーホテルで、三十三間堂や京都国立博物館近くにある「フォーシーズンズ京都」は、私の富裕層のお客様にも人気の滞在先です。

「フォーシーズンズ京都」は、『妙法院』境内の一角にあります。

『妙法院』は、平安時代末期に平重盛の邸宅の園地がそのルーツとされます。

1001体の仏像がある「三十三間堂」は近代以降も『妙法院』所管の仏堂となっています。

『妙法院』は、天台宗の寺院で、山号は南叡山。

ご本尊は普賢菩薩。

開山は、 9世紀に僧侶であり初代門主となる伝教大師(最澄)と伝わります。

比叡山で天台宗を開祖した人ですね。

『妙法院』は青蓮院、三千院(梶井門跡)とともに「天台三門跡」と並び称されてきた名門寺院です。

幕末まで代々法親王が住持され、門跡寺院とされてきました。

庫裏(国宝)は1595年(文禄4)頃の建築で、豊臣秀吉の造営と伝わります。

豊臣秀吉が方広寺大仏殿を造営した際に併せて建てられました。

大玄関と唐門は、後水尾天皇中宮が入内時に京都御所に造営された一部を移築されたそうです。

また狩野派による襖絵も圧巻だと、ホテルの方に聞きました。通常非公開(特別拝観時のみ公開有り)です。

令和9年まで庫裏改修工事の為、「境内進入不可」とされているのでご注意くださいませ、とのこと。

毎年5月に行われる「五月会」では6本の牙を持つ象に乗った普賢菩薩様のご法要が営まれます。

五月会【妙法院門跡】
2024年5月14日(火)
毎年5月に行われる「五月会」では、本尊である普賢菩薩の縁日として法要が営まれる。
また、大書院(重文)、宝物蔵、庭園(旧積翠園南側)、普賢尊像(重文、平安期)等、通常非公開の文化財が無料公開され、講演会等が催される。(年毎に変更あり)

見事な障壁画が残る大書院などの諸殿も公開される貴重な機会!

今から楽しみです♪

五月会【妙法院門跡】
京都市東山区妙法院前側町447

LIFE&文化芸術☆プロデューサー/ジャーナリスト(京都市)

京都で生まれ育つ。世界各地を周遊、欧米中心に20年ほど滞在し京都に帰還。日本のコアな伝統文化や芸能、神社仏閣や裏歴史、催事らを国内外の旅サイト・雑誌・新聞で執筆。経験に基づく“陰謀説”の電子書籍出版あり。ジャーナリスト、写真映像家、イベントプロデューサー、特殊ツアーガイドから日本庭園庭師までマルチに活躍。京都太秦にある老舗『髙津商会』にて映画・美術装飾・アート&エンタメ、海外事業に携わりつつ伝統文化・芸能などに関わる史実や古美術らについて勉強中。『京愛』や『日本愛』を深める毎日。

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