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アストロズが最初のシリーズで敗退は2001年以来。倒したタイガースは10年ぶりのポストシーズン進出

宇根夏樹ベースボール・ライター
デトロイト・タイガース Oct 2, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 10月2日、ヒューストン・アストロズは、前日に続いてデトロイト・タイガースに敗れ、12チームのなかで最初にポストシーズンから姿を消した。

 それぞれのスコアは、1対3と2対5。2試合目は、7回裏に2点を挙げて逆転したが、8回表にライアン・プレスリージョシュ・ヘイダーが計4点を取られた。夏のトレードでトロント・ブルージェイズから移籍した菊池雄星は、どちらの試合も登板することなく、オフにFAとなる。

 今世紀に入ってから、アストロズのポストシーズン進出は、今年が12度目。最初のシリーズ――ワイルドカード・ゲームを含む――で敗退したのは、2001年以来だ。当時のアストロズはナ・リーグにいて、ディビジョン・シリーズでアトランタ・ブレーブスにスウィープされた。

 また、過去7年(2017~23年)は、少なくともリーグ・チャンピオンシップ・シリーズまで勝ち上がり、過半数の4度はワールドシリーズに進出した。2017年と2022年は、ワールドシリーズ優勝を飾った。

 一方、アストロズを倒したタイガースは、2011~14年の地区4連覇を最後に、ポストシーズンから遠ざかっていた。最初のシリーズを勝ち上がったのは、2013年以来だ。2014年はディビジョン・シリーズからスタートし、ボルティモア・オリオールズにスウィープされた。

 2021年からタイガースで采配を振っているA.J.ヒンチは、2015年から2019年までアストロズで監督を務めていたが、サイン盗みが発覚し、その座を追われた。ヒンチの監督時代にアストロズがポストシーズン進出を逃したのは、2016年だけだ。

 タイガースは、10月5日から始まるディビジョン・シリーズで、同地区のクリーブランド・ガーディアンズと顔を合わせる。レギュラーシーズンの対戦は、タイガースが6勝、ガーディアンズは7勝。ちなみに、タイガースは、アストロズに2勝4敗と負け越していた。

 前田健太は、ワイルドカード・シリーズのロースターには入らなかったが、ポストシーズンのロースターは、シリーズごと(と怪我人が出た場合)に入れ替えることができる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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