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プーホルスの「41歳以降に通算32本塁打」は歴代5位タイ。千葉ロッテでもプレーしたフランコに並ぶ

宇根夏樹ベースボール・ライター
アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)Aug 29, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月29日、アルバート・プーホルス(セントルイス・カーディナルス)は、シーズン15本目、通算694本目のホームランを打った。相手の投手は、ロス・デトワイラー(シンシナティ・レッズ)だ。プーホルスとデトワイラーは、過去に何度か対戦しているが、ホームランはなかった。プーホルスがホームランを記録した投手は、デトワイラーが450人目。これまで並んでいたバリー・ボンズを上回り、単独最多となった。このランキングについては、「今年限りで引退のプーホルスは「最も多くの投手からホームランを打った打者」まであと1人」で書いた。

 また、スタッツセンター(スポーティング・ニューズ)は、プーホルスは、41歳以降に打った通算本塁打の5位タイに浮上したと謳っている(1876年以降)。59本のボンズ(通算762本)、53本のカールトン・フィスク(通算376本)、36本のカール・ヤストレムスキ(通算452本)、33本のデーブ・ウィンフィールド(通算465本)に次ぎ、32本のフリオ・フランコ(通算173本)に並んだ。ちなみに、千葉ロッテ・マリーンズ時代のフランコは、1度目の1995年が36~37歳、2度目の1998年は39~40歳だ。

 ボンズとウィンフィールドは、メジャーリーグ最後の試合に出場した時、43歳だった。ヤストレムスキは44歳、フィスクは45歳、フランコは49歳だ。

 フランコが41歳以降に打ったホームランは、メジャーリーグ通算の18.5%を占める。フィスクは14.1%。他の3人は7%以上ながら、10%に満たない。現時点のプーホルスは4.6%だ。

 プーホルスは、現在42歳。USAトゥディのボブ・ナイテンゲールが今月発表した記事によると、通算700本塁打に到達しなくても、今オフに引退するという。43歳となるのは、来年1月だ。レギュラーシーズンが終わるまでに、あと4本のホームランを打つと、ヤストレムスキに並び、41歳以降に記録した本塁打の3位となる。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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