【赤穂市】赤穂城大手門近くに和食処「茶寮 馳走庵」オープン!丁寧な手作りの一品を堪能できる料理をぜひ
8月20日、赤穂城の隅櫓が見える、お堀のすぐ前に和食処「茶寮 馳走庵(さりょうちそうあん)」がオープンしました。この店は、坂越で海鮮料理を手がける「くいどうらく」グループの新しいタイプのお店。今回は、丁寧に作られた旬の味覚をたっぷり楽しめる「馳走膳」をいただいてきました。
赤穂城大手門前にある和食処
「茶寮 馳走庵」は、赤穂城の大手門の近く、太鼓橋からすぐの風情漂う石畳の道沿いにあります。
店のすぐ前が、赤穂城のお堀。
白い壁の隅櫓が青い空に映える絶好のフォトスポットです。
そんな城下町の一角に、8月20日にオープンしたこの店は、坂越エリアで、一年中牡蠣が食べられる専門店として定評のある海鮮料理の「くいどうらく」が手がけています。
コンセプトは「旬の食材を使った季節感を堪能できる料理」。和食ベースの料理に、日本酒は各地の地酒、ワインはリーズナブルなものから高級なものまで幅広く取り揃えています。
築100年以上の古民家をリノベーション
店内はこんな感じ。
築100年以上の町家の造りをそのままいかしているので、天井は低めです。
テーブル席は4人席、2人席を含め、全部で16席あります。
大人数の場合は、席を付けて使うこともできます。
風情ある和室もあって、こちらは全部で12席です。
昼の馳走膳がおすすめ
オープンしたばかりなので、昼は「馳走膳」というメニューのみで展開しているとのこと。
まずはこちらをいただいてきました。
「馳走膳」は、旬の食材を使った彩り豊かなお膳ものです。
内容は月替わりというわけではなく、月の初旬、中旬、下旬によって、少しずつ変わっていく季節替わり。
先付→二段重→本日のデザートという順番で運ばれますが、いずれも季節感あふれる一品の数々です。
まずは先付です。
この日は「とうもろこし豆腐」。旬のとうもろこしを裏ごししてペースト状にし、ごま豆腐を練り込んだ一品です。贅沢にイクラをトッピングしています。
とうもろこしの味を感じられ、のど越しもよく食欲がわくような一品です。
このような形で、お重が運ばれます。
お重の中身はなにかしら~と期待がわきます。
じゃん、上の段はこんな感じ。
そして、下の段はこんな感じ。
全部並べるとこんな感じ。
彩り豊かできれいでしょう。
どれから食べようかなと迷ってしまいます。
彩りの美しさはもちろん、どの一品も、ひと手間もふた手間もかかっているのがポイント。
例えば、上の段の「豚の角煮」は、白味噌を入れたタレで4~5時間じっくり煮込んだもの。下の段真ん中の「切り干し大根の和えもの」は、シャキシャキ感を残すために、戻していない切り干し大根に、敢えて熱い状態で合わせ酢を入れて、わさびマヨネーズで和えたもの。だしまきは、自家製の煮穴子を入れて巻いたもの。さらに、刺身のツマは、南京とハスイモ、2種類の野菜を使うなど、一品一品、手をかけて作っています。それに旬の食材を使えば、最強ですよね。
デザートです。
桃、ブドウ、梨を切って、シャキシャキ氷の上に並べたものですが、果物のおいしさを実感できます。
一緒に行った料理人の方々も、「冬瓜とカボチャの煮つけもうまく炊いていた」「エビにずんだ(枝豆)を挟んだものも夏らしくていい」「切り干し大根のコリコリ感が絶妙」などと大絶賛でした。
料理のバランスを大切に手作りにこだわる
料理長の阿部勇次さんです。
「同じような味付けのものばかりでなく、いろいろな味を食べていただきたいので、料理のバランスを考えてメニューを構成しています。熱いものは熱く、冷たいものは冷たく提供したい。そして”丁寧な手作り”にこだわっています。ひとひねり、ふたひねりした一品を楽しんでいただきたいですね」と話します。
ランチは、今のところ20食限定の「馳走膳」のみですが、徐々にメニューも増やしていく予定。「赤穂を中心とした播磨の食材を使って観光客の方に喜んでいただけるものを」と考えているそうです。秋冬になると、必ず牡蠣メニューは登場するでしょうから、こちらも楽しみですね。
夜は完全予約制で6,600円~。
「顔合わせとか行事ごとに使ってほしいですね。お茶室も整備中なので、お茶会をしたり、裏庭も整備中なので、お月見やお花見をしたり。いろいろ考えています。この通りにお客さんに来ていただき、赤穂城周辺ににぎわいを取り戻したいですね」とオーナーの嘉陽田さん。