間もなくゴング! WBO/WBCスーパーウエルター級タイトル戦。23cmの身長差はどう影響するか?
急遽、対戦相手が変更となりながらも決行することとなったWBO/WBC統一スーパーウエルター級タイトルマッチ。そのゴングが今夜、打ち鳴らされる。
WBOチャンピオンのティム・チューも、元WBC暫定王者のセバスチャン・フンドラも共に152.75パウンドで前日計量をパス。体重は共に154パウンドのリミットを下回ったが、ご覧の通り、23cmの身長差に目が奪われる。
最終記者会見での両者の言葉をご紹介しよう。
まずは、24戦全勝17KOのチュー。
「ついにこの場所に辿り着いた。長い道のりだったが、私はこの瞬間をずっと夢見てきたんだ。これまでに、積み重ねてきたことの全てが今に繋がったな。2009年、マニー・パッキャオvs.ミゲル・コット戦を見るためにラスベガスに来た。いつか、こんな大舞台で戦いたいって、ずっと思っていた。今、ミゲル・コットが目の前に座っている。信じられない思いだよ。
2本のベルトをかけて戦う運命の一戦だ。ベルトを増やし、私の姓が史上最高のボクシングファミリーであることを証明したい。
フンドラのようなファイターに対しての準備は非常に難しい。しかし、真のチャンピオンはこの状況に立ち向かわねば。私は先祖を敬うファイターとしてここに来た。後世に残る試合をしたいね。私は自分の言葉を現実のものとするような生き方をしている。己の発言を確実に実行するよ。
もちろん彼には197cmもの身長がある。とはいえ、我々には皆同じ血が流れている。自分はマイク・タイソンのファイトからインスピレーションを得ている。フンドラは激しい戦いをするつもりだろう。
これは私が求める場所への第一歩だ。近い将来、自分のスーパーファイトが沢山催されるだろう」
20勝(13KO)1敗1分けの元WBC暫定王者、 セバスチャン・フンドラも言った。
「驚くほど状況が変化した。世界中のボクシングの首都と呼べるラスベガスで、僕がメインイベンターとなった。これは大きなチャンスだ。自分にとって、今が世界チャンピオンになる時だ。妹が半年前に世界のベルトを獲得したが、今度は僕の番。
ボクシングでは負けはつきもの。僕は間違いを犯し、大きな代償を払った。でも、まだ、いい位置にいる。154パウンドで誰が最強かをご覧に入れるさ。ティム・チュー戦は、スーパーウエルター級での最高の戦いだ。彼は現在ナンバーワンであり、土曜日の夜は新しいチャンピオンが生まれる。
僕はいつも、自分自身を弱者だと思っています。でも、今こそ、我々のチームに何ができるかを、証明するタイミングだよ。自分の夢のために戦えることを、心から感謝しているんだ」
間もなくゴングだ。チューが23cmの差にどう対処するかが見物である。