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間も無くゴング!WBCスーパーフェザー級タイトルマッチ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Mikey Williams/Top Rank

 今年の7月24日に催されたWBCスーパーフェザー級タイトルマッチは、チャンピオンだったオシャキー・フォスター(31)が116-112、112-116、113-115のスプリット・ディシジョンで敗者となり、ロブソン・コンセイソン(36)が新チャンピオンになった。

 同判定は物議を醸し、間も無くダイレクト・リマッチのゴングが鳴る。前日計量をコンセイソンは129.7パウンド、フォスターは129.9パウンドでパスした。

Mikey Williams/Top Rank ブラジル人チャンピオンのコンセイソン
Mikey Williams/Top Rank ブラジル人チャンピオンのコンセイソン

 最終記者会見での両者の言葉をご紹介しよう。まずはブラジル人チャンピオンのコンセイソン。

 「チャンピオンは逃げない。勝利のために全てを懸ける。この試合は個人的な戦いだ。パンチを放つだけでなく、リングを動き回ることも大切だ。自分は世界王座に着くまでに敗北を味わった。ツキも無かったが、いつだって戦いを望んでいた。フォスターがリベンジしたい気持ちも理解できる。

 今回、過去に味わったことがない程の素晴らしいキャンプを終えた。それは自分が多くの苦しみを乗り越えたからさ。前回は多少、コンディション作りに問題があった。今は最高の状態だ。準備万端だ。より良い内容で勝つ」

Mikey Williams/Top Rank
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 フォスターも言った。
 「絶好調だ。しっかり練習してきた。俺のプランは打つことであり、打たれないこと。それをヤツに教えてやる。メンタル面も充実している。リングに上がるのが楽しみだ。

 最初の試合のジャッジにこだわるつもりはない。彼らの幸運を祈っているが今回は、自分の能力の限りを尽くして試合に臨み、リングを支配するつもりだ。我がチームは、前回と違う戦いをする。こちらから仕掛けていくぜ。ヤツはそれを思い知らされるだろう。向こうさんは色々と話しているが、我々も素晴らしいキャンプだった。彼が最高のキャンプをこなし、いい状態で出てくることを願っている。それでこそ、いい試合になる。怪我や病気などの言い訳は聞きたくない。見る人の心に訴えるショーにしなくては」

Mikey Williams/Top Rank
Mikey Williams/Top Rank

 4度目の世界挑戦でベルトを得たリオ五輪の金メダリストと、前回の黒星に納得できないチャレンジャーのぶつかり合いーーー間も無くゴングだ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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