なぜHSPが職場で『パワハラ』に!?されやすい人の『共通点』や『注意点』について
こんにちは、精神科医しょうです。
私は普段、精神科での外来を行い、インスタやvoicyにてHSP気質に関する発信を行なっています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)
パワハラをされやすい人の特徴として「優しすぎる人」「反論しない人」「自己肯定感が低い人」などがあげられます。
HSPの特徴と当てはまる部分も多く、パワハラを受けることで自分を責めたり、自己嫌悪に陥ったりしている人も少なくはないのではないでしょうか。
今回はパワハラをされやすい人の視点から、被害に遭わないようにするための注意点や解決の糸口について解説します。
パワハラの定義
「パワハラ」と言っても本当にそうなのかな?と悩んでしまうことがありますよね?
特にHSPの場合は、自分が受けているものは本当にパワハラに該当するのだろうか?とモヤモヤしたり、周囲に相談せずに抱え込んだりしていることも多いのではないでしょうか。
職場内でパワハラと思しき行為が横行している場合には、厚生労働省が示している以下の3つの条件を思い出してください。
①優位な者が
②業務の範囲を超えて
③身体的、精神的な苦痛を与えること
①~③の条件を満たしていれば、パワハラに該当するとされます。
パワハラの6つの種類とは?
パワハラには主に6つの種類があります。
それぞれ、どのようなものか具体的に見ていきましょう。
・身体的な攻撃
体に危害を与える行為を指します。
たとえば、殴打、足蹴り、物を投げつけるなど。
・精神的な攻撃
脅しや暴言で精神的に追い込む行為を指します。
たとえば、大声で叱責、人格を否定する発言をするなど。
・人間関係からの切り離し
特定の労働者を職場で孤立させることを指します。
たとえば、無視、不必要な隔離、仲間外れなど。
・過大な要求
一人では遂行不可能な業務を押し付ける行為を指します。
たとえば、一日では到底終わらない膨大な業務を一人に押し付けるなど。
・過小な要求
労働者を退職に追い込むために、誰でもできるような立場に見合わない業務を課すことを指します。
たとえば、仕事を与えないなど。
・個の侵害
労働者のプライベートに踏み込んだ言動を取ることを指します。
たとえば、本人の承諾なしに個人情報を話す、有休取得の理由を執拗に問いただすなど。
パワハラ被害に遭わないために気を付けること
パワハラ被害を防ぐには、ある程度は自己防衛も必要です。
気を付けるポイントを5つ紹介します。
①意見をしっかりと伝える
HSPは誰とでも上手く関係性を築きたいと思う面があるため、自己主張することが苦手な方も多いかと思います。
しかし、嫌なことははっきりと伝えないと、行為はエスカレートするばかりです。
②周りと協調する
マイペースな人もパワハラの対象になりやすいと言われています。
息苦しさを感じることがあるかもしれませんが、組織の中ではある程度は周りと同調したり、協力し合ったりすることも必要です。
周囲が見えなくなっているなと感じたら、周りの声に耳を傾けるゆとりを持ちましょう。
③自信を持った振る舞いを心がける
パワハラする人は自分よりも弱い立場の人間を見つけて、優越感に浸ることで自己肯定感を高めます。
自信のない言動を取ることは目を引き、いじめの対象にもなりかねません。
ネガティブな言動をしていては、失敗にもつながる恐れがありますので、まずはポジティブな言動を心がけ、自分を鼓舞してみましょう。
④相談をする
自分が感じている不安や悩みは、必ず職場に相談するようにしましょう。
情報を共有できていれば、心の安心にもつながると同時に、何らかの配慮も期待できます。
⑤合わない人と関わらない
パワハラをしてくる相手は、そもそもあなたのことを大切な存在だとは思っていません。
そんな相手とは、距離を取ってなるべく関わり合いにならない方が賢明です。
パワハラ被害を受けたら取るべき行動
パワハラをされたら、耐え忍ぶのではなく行動を起こしましょう。
何もしなければ、解決にはつながらず、自分自身を疲弊させ、最悪の場合は病気を患ってしまうことにつながるかもしれません。
解決に向けての対策をいくつか紹介します。
記録を取る
手帳などに時間や場所、どのような言動をされたのかを書き入れていきましょう。
暴言がひどい場合は録音をするのも良いかもしれません。
相談窓口を利用する
会社の相談窓口を利用しましょう。
どうしても会社で相談しづらい場合は、外部機関で話を聞いてもらうのも方法の一つです。
その場で言い返す
勇気を出して「今のは言い過ぎです。」と一言だけ言ってみましょう。
しかし、逆上させてしまうことにもなりかねないため、無理は禁物です。
もし、言い返す場合はできるだけ大勢の人がいる場所が良いでしょう。
職場で相談をしている場合は、周囲が助けてくれるかもしれません。
休職・転職を検討する
解決に至らなかった場合は、身を守るために休職することや転職することも必要かもしれません。
転職する場合は、自分の人生を変えることになるので、慎重に決断しましょう。
まとめ
今回は職場でパワハラをされやすい人の視点で、被害に遭わないための注意点や解決方法について解説しました。
いかなる場合もパワハラ行為は許されるものではありません。
現在、パワハラ被害に苦しんでいる方は、まずは抱え込まずに信頼のできる人に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。
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