52歳。金融資産2億円。仕事と収入が安定し、ようやく余裕が生まれました~おみおじリポート(56)~

この連載の女性読者はちゃんとした方が多そうなので価値観が合うかも、と思いました
※2021年5月25日追記。上野さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。残念ながらオネットでは良き縁をご紹介できることはできませんでしたが、彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
僕は感情的な人間なので、「ヤフーのおみおじ連載を楽しみに読んでます!」なんて言われただけで嬉しくなってしまうのです。そんな人たちに頼ってもらったら、張り切ってお世話しちゃいます。お見合いを組んだり、交際中のフォローをしたりしているのはマチコ先生なんですけどね……。
そんな僕たちの愛情が届いているのか、おみおじを再開して8か月間で4組もの「真剣交際」カップルが誕生しました。来年には「婚約しました!」なんていう報告も聞けるんじゃないでしょうか。ワクワクしているところです。
さて、今日はちょっと大物が新たな受けオネット会員として登場します。札幌と首都圏を拠点にフリーの経営コンサルタントをしている上野博人さん(仮名、52歳)です。こんなメッセージをいただきました。
<友人はたくさんいますが、一緒に家庭を作っていける人が欲しいと思っています。「お相手の方も結婚を視野に入れた付き合いを望んでいる」、「双方を知っている大宮さんたちが後押ししてくれたほうがうまくいくのでは」、そして「大宮さんの女性読者はちゃんとした方が多そうなので価値観が合う気がする」という点でオネットに期待しています。>
さすがコンサルタント。理解力もプレゼン力も高いですね。オネットの趣旨と利点をしっかり理解したうえで、社交性と真剣度もアピールしています。

残りの人生は趣味や自分の興味がある仕事を中心にまったり過ごしたい
52歳にして結婚したくなった理由がまたすごいです。やはり上野さんからのメッセージをどうぞ。
<フリーランスの経営コンサルタントとして仕事が安定し、資産は一般サラリーマンの生涯年収近くになり、精神的な余裕が生まれました。若い頃のようにガツガツした野心はありませんが、残りの人生は趣味や自分の興味がある仕事を中心にまったり過ごしたいと考えています。>
ちなみに上野さんの年収は安定的に1000万円以上、金融資産は2億円とのこと。これほどになるまで「余裕」が生まれないのだとしたら、日本人男性のほとんどは結婚しなくなってしまうよ……。
ただし、僕も同じくフリーランサーなので上野さんの気持ちはちょっとわかります。太い顧客との関係もいつ終了になるかわからないので、「安定した」という感覚にはなりにくいのです。それでも同じ仕事を10年ぐらい続けると、自分の得意分野や得意技などがわかってきて、「手抜きしなければ食べていけるかも」と思ったりします。そこでようやく少しだけ自信がつきました。
この感覚は慎重な性格のサラリーマンと通じるものがあるかもしれません。実務や組織に慣れないうちは気持ちが落ち着かず、実績を重ねて周囲にも認められるようになって初めて「そろそろ結婚できるかな」という気分になるのでしょう。
全国各地のビジネスホテルに年間120日以上も泊まる出張生活
軽い性格に見える上野さんも真面目で慎重な部分を内面に抱えているのだと思います。理系の大学院を卒業して都内の政府系機関に就職し、29歳で検査・審査機関に転職。「出張が多い中で自分のワークスタイルを確立するために仕事優先の生活を送っていました」と振り返ります。
同僚たちとがむしゃらに働いていると勤務先のトップが倒れてしまい、独立せざるを得なくなったそうです。36歳のときでした。
「同僚や先輩社員と話し合い、それぞれの道を歩むことになりました。僕は札幌市のお客さんを引き継ぐことになり、ますます仕事に没頭。あの頃はバイタリティがあったので、新聞社などに企画を持ち込んでセミナーをやったりしていました」
この独立経緯には同じく自営業のマチコ先生が深く共感。上野さんは組織を裏切って独立したのではなく、他に選択肢がない形で顧客企業にも迷惑をかけないように働き続けてきたのですね。
「オネットへのお申し込みメッセージを見て、ガンガンにアピールして来るだけの男性だと思っていたので、いい意味でギャップがあります!」
安心した表情を浮かべるマチコ先生。上野さんは愛されキャラなのだと思います。仕事仲間の他にも、趣味のマラソンなどで年下の友人たちに囲まれているとのこと。独身女性からの熱い視線を感じることあるそうです。でも、仲間との関係を悪くはしたくないし、全国各地のビジネスホテルに年間120日以上も泊まるような出張生活なので、恋愛に時間と労力をあまり割かなかったと反省しています。
「恋人がいた時期もあります。いずれも一回りぐらい年下の女性です。見た目の良さや居心地の良さでお付き合いしたのですが、金銭感覚が合わないと感じました。記念日などにブランド物のバッグを欲しがったり……。僕にも高級なスーツを買ってくれたりしましたが、むしろ困ります。僕は3千円のネクタイで十分です。今でも札幌の単身者用のマンションと千葉県の実家を行き来して生活しています。ちなみに、モラハラやストーカー系の気質は全くありません。反応が薄いと脈がないと思って追いかけない。それが物足りないと言われたことは数知れません」
モテ自慢をしているのか甲斐性のなさを告白しているのか、よくわからない人物です。野暮なことは絶対にしたくない、という矜持があるのかもしれません。
価値観の合う人と生活や趣味を一緒に楽しむ家庭を作るなら最後のチャンス
「僕自身も洋服などに見栄をはるタイプではありません。趣味は、ジョギング、マラソン、スキー、温泉巡り、お城・神社仏閣・名所旧跡巡り、食べ歩きです。フルマラソンには出張ついでに年間20レースほど参加していますが、すべての趣味を合わせても年間の出費は150万円程度。問題なく暮らしていけます」
いわゆる独身貴族な生活を謳歌している上野さん。今になって結婚したいと思った理由は何なのでしょうか。
「このまま一人でもいいかなと思う一方で、価値観の合う人と生活や趣味を一緒に楽しむ家庭を作るなら最後のチャンスかなと思っています。できれば子育てもやってみたいです。子どもとの相性次第では、シングルマザーの方との結婚も視野に入れています」
夢中で働いて遊んでいたらいつの間にか人生の後半に突入していて、以前よりは余裕がある自分に気づいた、ということなのだと思います。
そんな上野さんに言っておきたいことがあります。さきほど一回りも年下の恋人との金銭感覚が合わなくて困ったと言っていましたが、それは仕方ないことではないでしょうか。一回りも年下の女性は上野さんのエネルギッシュで頼もしいところに惹かれるので、「節約しながら共働きして、お金のかからない趣味を一緒に楽しみたい」なんて思いません。同じ目線を求めるならば同世代とお付き合いしてください。
「年下の女性と付き合ってきたのは、同世代だと意見が衝突する可能性があるな、と思っていたからです。年下だとあれこれと言っていてもいなせますよね。でも、この年齢になると少しは寛容になれたので、同世代の女性ともパートナーシップを築けると思います」
素早く反省してくれる上野さん。結婚したら、住む場所も北海道や千葉にこだわらず、相手の都合を優先して決められるようです。オネット会員を現在進行形でお世話しているマチコ先生がこんな言葉で締めくくってくれました。
「夫婦は補完関係です。需要と供給が合えば結婚はうまくいきます。上野さんは、『結婚相手を尊敬したい』というアラフォー女性の需要にマッチするはずです。彼女たちは経済的に依存したいのではなく、自立しながらも助け合える関係を求めているので安心してください」
できれば子作り&子育ても経験したいけれど絶対条件ではないという上野さん。余裕があるからこその柔軟性だと思いました。この調子で想定外の出会いを楽しむような結婚してほしいものです。

※文中のオネット会員は仮名です。上野さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方はこちらをご覧ください。