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楽しく話したつもりでも何度か会うと音信不通に。私の何が悪いのでしょうか?~おみおじリポート185~

大宮冬洋フリーライター
都内在住の42歳。仕事熱心で飲食好きな人との結婚を目指しています。(筆者撮影)

異性との会話に苦手意識があると出会いの場から遠ざかるという悪循環

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
 男女間のコミュニケーションはセンスよりも経験値のほうが重要だと感じています。でも、苦手意識があると見知らぬ同世代の異性と話せる場から遠ざかって場数がこなせません。そのまま年齢を重ねてしまうという悪循環が起こります。婚活で意識的に場数を増やすこともできますが、うまくいかないときにフィードバックや励ましがないとなかなか向上せず、気持ちが萎えてしまいかねません。
 都内のIT企業で正社員として働いている北川由紀さん(仮名、42歳)もその一人。以前に結婚相談所に入って活動したときは、やや苦しい思いをしたようです。
「マッチングはできてお見合いで楽しく話したつもりでも、何度か会っているうちに先方からの連絡が途絶えてしまうことが少なくありませんでした。私から連絡しても音信不通になったり……」

旅行先にて。お肌がキレイだとほめられることが多いという北川さん。良くも悪くもマイペースな人です。(本人提供)
旅行先にて。お肌がキレイだとほめられることが多いという北川さん。良くも悪くもマイペースな人です。(本人提供)

30代前半で男女の立場は逆転する。「ごく普通」の同世代独身男性がすごい競争率に

 その結婚相談所がどのようなアドバイスをしたのかは不明です。ただし、婚活市場の厳しさを北川さんが十分に把握していなかったのが原因かも、とマチコ先生は指摘します。
「会話が盛り上がったのに連絡が途絶えてしまう謎の現象ですね。私も30代半ばで婚活をしたときに何度も経験しました。それぐらいの年代になると同世代の男女の立場が逆転することに気づいていなかったからです」
 10代20代のうちは、ちょっとキレイな女性は周囲の男性からちやほやされたりします。しかし、条件のいい男性の多くは30歳前後ぐらいまでに結婚。それ以降に独身女性が婚活をしようとすると、目ぼしい男性は既婚者ばかりだったりします。
「北川さんの目からはごく普通の同世代独身男性だと見えても、実際はすごい競争率になっています。北川さんより年下の女性が何人も同時に狙っている事態もざらです。その男性は気持ちに余裕が生まれるので、『絶対にこの女性!』と決めるまでに時間がかかったりします」
 優先順位が低い相手には連絡が途絶えがちにもなる、ということですね。これが婚活市場の厳しい現実です。 

ハンバーガーが好きで週1でグルメバーガーを食べている北川さん。「箱根に行ったときに食べたハンバーガーです」(本人提供)
ハンバーガーが好きで週1でグルメバーガーを食べている北川さん。「箱根に行ったときに食べたハンバーガーです」(本人提供)

「一般的に良さそう」な男性ではなく、「自分にとって良い」男性から選ばれる

 では、アラサーではなくアラフォーとなった北川さんはどうすればいいのでしょうか。マチコ先生は、「結婚相手に求めるものを具体的にイメージして言葉にして、どうしても必要な要素を決めておく」と断言。その他の要素はすべて捨てる覚悟ができるかが勝敗を分けます。
「一般的に良さそうな男性からは選ばれにくい年代なのだと認識してください。でも、北川さんにとって個別具体的に『良い』男性から選ばれたら婚活は成功です」
 都内で一人暮らしをしている北川さん。今の会社に正社員として採用されてから10年以上働いていて、週1回程度はリモート勤務とのこと。年収は600万円弱です。
「私は以前に病気をしたことがあり、子どもを作ることは望めません。趣味は、両親や妹との旅行の他、月一程度で宝塚歌劇団の公演を鑑賞しています。正直に言うと、男性経験は少ないほうです。20代のときに2年ぐらい交際した相手とは結婚話を一度持ちかけたらあっさりと断られました……。そんな経験もあるので、一回りぐらい年上の男性でも大歓迎です」

料理は得意ではないと謙遜する北川さん。よく夏場に作るラタトゥイユだそう。良く冷やして食べたらおいしそうですね。毎日これでも大丈夫です!(本人提供)
料理は得意ではないと謙遜する北川さん。よく夏場に作るラタトゥイユだそう。良く冷やして食べたらおいしそうですね。毎日これでも大丈夫です!(本人提供)

仕事でなくても強くなる! パートナー男性とは対等に、ときには自分がリードする

 話しながら、自分が結婚に求めるものと求めないものが明らかになっている北川さん。50代半ばから見たら身だしなみも整っている42歳は十分に若くて魅力的です。いま、北川さんの婚活の幅が広がりました。
「結婚相手に求めるものを改めて考えてみたのですが、自分自身が大事にしていることでした。自分の仕事に誇りを持って前向きに頑張っていて、美味しいものを食べることが好きな人です。料理は得意ではありませんが、食べてくれる人がいたら一生懸命に作ると思います」
 仕事に精を出して食べることが好きな男性であれば、恋愛や生活におけるリーダーシップのようなものは不要、ということですよね。ここは重要な点なのでマチコ先生が念押しします。
「外ではしっかりしている女性は、プライベートでは甘えたい頼りたいと思いがちです。でも、アラフォー以降の女性には『仕事でなくても強くなる』ことをおすすめしています。パートナーとなる男性とはあくまでも対等に、ときには自分がリードするぐらいの気持ちでいてください」
 神妙な面持ちでうなづいてくれる北川さん。このまま本気で取り組んでくれたら半年以内に良い結果が出る気がします。北川さん、一緒に頑張りましょう!

北川さんが持ち家のマンションで買っている雌猫。「案外寄り添ってくれますが、エサが欲しいだけかもしれません(笑)」(本人提供)
北川さんが持ち家のマンションで買っている雌猫。「案外寄り添ってくれますが、エサが欲しいだけかもしれません(笑)」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。北川由紀さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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